アフガン・ハウンドは、古代エジプト王朝時代から存在している歴史のある犬種で祖先はサイトハウンドと言われています。
アフガン・ハウンドは、運動能力・環境適応能力に優れており、名前の通り”アフガニスタン”の山岳地帯で遊牧民によって野ウサギやガゼルを追う狩猟犬として飼われてきました。
そのため、18世紀とは、どの犬種とも交配させられることはなかったのですが、18世紀以降にイギリスに持ち込まれてからは、様々な交配が施され『上品な独特の外見』となりました。
長年、狩りをしてきた影響か、ダブルサスペンションギャロップ(前脚と後脚を揃えて走る)やランダウンフリートゲート(挟み撃ち)を狩りの際に使用します。
また、『頭の悪い犬種ランキング』では、ワースト1に選ばれており、一般的には『アフガン・ハウンド=頭が悪い』と認知されています。
しかし、アフガン・ハウンドは猟犬としてとても優秀であり、ほとんどの犬が得意とする”スメルハウンド(smell hunt)”ではなく、視覚で狩りをする”サイトハウンド(sight hunt)”を用います。
『頭が良い』・『頭が悪い』を判断する犬の知能テストでは、人間の命令に対し服従するかどうかが最も大切です。
ボーダー・コリーやトイ・プードルなどは、人間の命令に対し服従率が高いことが大きな特徴になり、頭が良いとされています。
しかし、アフガン・ハウンドは自分の判断で動く獲物を仕留める必要があったため、主人の命令が必ずしも必要でなかったという背景があります。
つまり、『頭が悪い』と思われがちなアフガン・ハウンドは、決して”頭が悪い”とは言えないのです。
寿命:12~14歳
体重:23~27kg
JKCランキング:57位
元々、寒冷地で生き延びるために発達した被毛のため、夏場や暑い日に何時間も外に出すことは危険です。
そのため、室内として飼うことが適していると思います。
また、狩りのために発達した筋力の維持、ストレス発散のためゆっくりと長時間歩く散歩より、短い距離でも思いきり走らせるなどの運動が必要です。
長く美しい被毛に関しては、出来るだけ毎日、最低でも3日に一回はブラッシングしてあげましょう。