前回は、人気の犬種である『ウェルシュ・コーギー・ペンブローク』をご紹介させていただきました。
今回は、多頭の群れ『パック』で猟をする目的で作出され、愛くるしい小型ハウンドである『ビーグル』についてご紹介したいと思います。
皆さんご存知の通り、ビーグルは、あの有名なキャラクター『スヌーピー』のモデルにもなっています。
また、優れた嗅覚を買われ、空港などで『検疫探知犬』として活躍していることも珍しくありません。
体重:8~14kg
価格:15万円~(ペットタイプ) 25万円~(ショータイプ)
登録頭数:JKC20位(2,924頭) AKC5位(21,134頭)
毛色:レバー色以外のハウンドカラーは全て許容。尾先は白色
ビーグルは、群れ(パック)で猟をするのですが、足が速くありません。
その代わりに、獲物を追い詰めるため、群れで『追い鳴き』と呼ばれる習性を利用することで有名です。
イギリスでは、スポーツハンティングとしてうさぎ狩りとして用いられていました。
☑️ビーグルの歴史は?
ビーグルは、地域により容姿やサイズが異なり、20世紀初頭にはラフコートと呼ばれるビーグルも存在していましたが、すでに絶滅しています。
ビーグルは、ハウンドの中で最も小型の犬で、ギリシャで紀元前からうさぎ狩りで活躍していたハウンドの子孫とされています。
エリザベス女王一世の時代のイギリスにはこのタイプのハウンドが2種類いて、体が小さい方をフランス語で『小さい』という意味からビーグルと呼ぶようになりました。
イギリス王家では、エリザベス1世、ジョージ3世、ジョージ4世が小型のビーグルを飼っていたが徐々に小型のビーグルの需要が減るとともに、大型のビーグルが増え、小型のビーグルは衰退していきました。
☑️ビーグルの特徴・性格は?
ビーグルは、ジャパンケネルクラブやケネルクラブでは、13インチ(33センチ)以上、16インチ(40センチ)以下のサイズが認められています。
小型犬ですが、筋肉質でしっかりとしたコンパクトな体つきをしており、体高と体長がほぼ同じでやや丸みを帯びた頭部から垂れている耳とクリッとした目がチャームポイントです。
性格としては、明るく社交的で、群れを行なっていたことから人間や他の犬との集団生活も可能です。穏やかで忍耐強く、遊ぶのが大好きで子供の相手も得意です。
ただし、興味があるものを集中して追いかけてしまうという習性があるため、飼い主がコントロールできるようにしつけることが大切です。
また、集団生活をしていたというバックグラウンドがあるため孤独に弱く、長時間家でお留守番をさせるときは寂しさのあまり鳴いてしまうこともあるため、少しづつお留守番の訓練をする必要があります。
足は速くありませんが、体力があるので毎日散歩や運動でたくさん運動させてあげましょう。
食欲が豊富なので肥満に注意が必要なので、それも加味した上で運動量をコントロールすることが大切。
被毛は短毛のため、ブラッシングは簡単で週に1回に程度で結構です。
いかがだったでしょうか?
今回は、『ビーグル』についてご紹介させていただきました。