前回は、【犬アトピー性皮膚炎の症状・原因・治療と新薬”アポクエル”】についてお話させていただきました

犬のノミやダニで困ったことはあるでしょうか?

『今まで散歩に行ってるけど、ノミやダニなんか見たことないよ』

『うちは、ノミやダニ対策をしっかりやっているから大丈夫』

『もし、ノミやダニを見つけたときは手でつぶせばいいよね?』

という飼い主さんも多いのではないでしょうか?

実は、ノミの対策を怠ると大変になってしまうことがあり、犬の体表で一匹見つけたときはその一匹は氷山の一角かもしれません。

メスのノミは、1日で100匹の卵を生むのですが、それらの卵はすぐに犬の体表から床や地面に落ち、そこからまた繁殖を繰り返すといわれています。

つまり、一匹のメスのノミを放っておけば、知らず知らずのうちに絨毯やカーペット、犬のベッド、ソファーや布団などで大量に繁殖する可能性があります。

もし、家の中で繁殖した場合の駆除は非常に困難になってしまい、ひどい場合は、専門の業者に駆除してもらわなければならないことも少なくありません。

そこで今回は、『犬のノミアレルギーの原因と症状・治療・駆除方法について』をテーマにお話したいと思いますので、ぜひご覧くださいね。




ノミに刺された場合、ノミアレルギーの症状と原因は?

まずはじめに、ノミに刺された場合、ノミアレルギーにかかっている場合の症状についてみてみましょう。

ノミに刺された場合は、ノミアレルギーになっていなくても刺された箇所は3週間以上のかゆさが続くこともあります。

しかし、ノミの唾液成分に対するアレルギーを持っていると、刺された箇所以外にもかゆみが出現してしまいます。

ノミが原因のかゆみはとても強く、腰や尻尾の付け根をしきりに噛むような動作がみられることが多いです。

ノミに刺された患部は、上にかさぶたのような皮をかぶった小さな膨らみで『栗粒性皮膚炎』とも呼ばれ、胴体の背中側、腹部、後ろ脚に集中して症状が強く表れる特徴があります。

ノミアレルギーの原因としては、ノミの唾液成分に対するアレルギーです。ノミが寄生した動物と接触することで、ノミに刺されたり、ノミに寄生されたりすることが原因。ドッグランやトリミング、ペットショップ、ペットホテルなど、たくさんの動物が集まる場所には、ノミ対策をしていない子もたくさんいるので注意しましょう。

ノミアレルギー

 

ノミアレルギー、ノミに刺された場合の治療方法は?

ノミが原因のかゆみは非常に強く、愛犬の動作やしぐさを見ていると普通ではないことがすぐに分かります。

かゆみに対する治療としては、ステロイド剤をを1~3週間くらい使用することがありますが、基本的には寄生しているノミと身の周りからノミをすべて駆除する以外に治療法はありません。

このように、治療は痒みに対する対象療法と、原因の排除のみなので、いかにノミ対策が大切がかお分かりいただけると思います。

 

ノミの駆除方法と動物病院での対応について

ノミは、犬の体に1匹いると、生活環境には100匹いると考えられます。

ノミが動物に寄生する過程

体の上で生まれた卵が生活環境に落ち、そこから発生した幼虫はノミ成虫の糞などを食べて成長し、さなぎになり、やがて成虫になって他の動物に寄生します。

一匹のノミが100個のもの卵を生むので、犬の体だけを駆除してもほんのわずかな駆除でしかありません。

犬の体と生活環境を一緒に駆除する必要があります。

動物病院で処方されるノミ駆除/予防剤は、液体の滴下タイプ、錠剤の経口タイプがあり、成虫の駆除と幼虫の発育阻止の両方の薬剤が含まれています。

犬には害のない薬剤を使用しており、1~2ヶ月に1回投与します。

市販薬を使う場合は、1週間に1回、持続性ノミとりスプレーやノミとり粉、シャンプーで処置し、弱ったノミはノミとり櫛(くし)でとって、石けん水や熱湯につけます。

このとき、寄生虫の卵を持っているかもしれないので、つぶさないよう注意しましょう。ノミとり首輪は、思っている以上に効果が高くないので、あくまでオマケ程度で考えておきましょう。

犬がいつも過ごす場所を中心に、直射日光の当たらない場所がノミにとっては好都合の住み家です。人間用ベッドの下のベッドの周囲を集中的に掃除、駆除していきましょう。

ノミの駆除方法と病院の対応方法は?

いかがだだったでしょうか?

今回は、『犬のノミアレルギーの原因と症状・治療・駆除方法について』をテーマにお話させていただきました。

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