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犬の応急処置と家庭でできる状態の見方は?
- 2016/7/1
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- 犬の応急処置
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ワンちゃんも人間と同様に体調を崩す時がありますよね?
『たまに、元気が無いことがあるから大丈夫でしょ?』と思って様子を見ていても一向に体調が回復しないことも十分起こりえます。
もちろん、動物病院で診てもらうことが最も良いですが、なかなか動物専門の救急病院の数は、まだまだ多いとは言えません。
もし、夜中に愛犬に異変があって、自宅の近くに動物専門の救急病院が無い場合は最初に状況判断をして、処置をするのは家族さんなのです。
普段から愛犬の健康管理をしっかりするだけでなく、『万が一』体調を崩したときは、適切な判断、処置をできるよう準備しておくことがベストです。
そこで、今回は『犬の応急処置と家庭でできる状態の見方は?』についてご紹介させていただきたいと思います。
※緊急性を感じたら、獣医さんと連絡を取り、可能であればすぐに診てもらうようにしましょう。
☑打撲・骨折・脱臼の場合
打撲や骨折・脱臼というのは比較的起こりやすいことで、犬は痛みや違和感を訴えます。
例えば、普段とは明らかに違う『キャン』という高い鳴き声は、急激な鋭い痛みのサインです。
もし、その状況を見ていたのであれば、ある程度の予測はできますが、状況が分からない場合は、焦らず様子を見ましょう。
フードや水の摂取や歩き方、などを見ておかしなところが無いかを探してみましょう。
仮に、脚に何かの怪我をしている場合は、脚を地面につかない、ケンケンをしている、歩きたがらない、などの症状がみられる場合が多いです。
また、頭をぶつけた場合は、よだれを垂らしたり、フラフラしたりといつもと様子が違うので、いずれの場合も段ボールに毛布やクッションなどを入れ、その上に愛犬を入れて病院まで運んであげましょう。
☑呼吸や意識の異変がある場合
骨折や脱臼と異なり、呼吸や意識に異変がある場合は、特に慎重に観察、処置が必要になります。
まず、どんな呼吸状態かを把握します。(大きく体を使い息をしている、小さく浅い呼吸etc)
次に、呼吸数を計ります。
呼吸数は、1分間に20~30回が正常で40回を超えれば危険な状態の可能性があります。
興奮状態の場合は、毛布やタオルをかけて、落ち着かせましょう。
また、短頭種は呼吸の病気をしやすいので、もしもの呼吸困難のときのために、登山用の携帯酸素などを家に用意しておくことがおススメです。
また、熱中症などで体が暑くなっているときは、扇風機や風を当て、水で濡らしたタオルなどで体を冷やしてあげましょう。
☑切り傷や擦り傷の場合
切り傷や擦り傷で、もっとも心配しなくてはいけないのは傷口からばい菌が入ることによる”感染症”です。
出血がひどい場合は、心臓に近い部分を包帯や布で巻き止血してから傷口を流水で洗い流します。
出血を止めるために、あまりきつく巻きすぎるとかえって虚血になり、状況が悪くなることがあるので、獣医に支持を仰ぐことが安全です。
深い傷でなければ、清潔なガーゼなどで覆って様子を見ても良いですが、他の犬に噛まれた場合や、傷が深い場合は動物病院で適切な処置を受けましょう。
☑火傷をした場合
火傷の場合、表面積が小さく、被毛は焼けていても皮膚が赤くなっている程度であれば、氷水が流水で5分ほど冷やします。
水を軽くふきとったら、ガーゼか包帯を巻いて病院へ連れて行きます。
火傷の範囲が広く、皮膚がただれていたり、焦げているように見えたりするときは、処置をする前に緊急病院へ連絡をして指示を仰ぎましょう。
夏場、炎天下の中、愛犬を散歩に連れていった場合、アスファルトが非常に熱くなっていて肉球が火傷をすることがあります。
そのため、夏場に散歩に連れて行く場合は、散歩コースをアスファルトの少ないコースに変えたり、途中でタオルで水で濡らして足を冷やしてあげましょう。
☑異物を飲み込んだ場合
口の中をのぞいてみて、見える位置に異物があれば人間の手で取り出します。
見えない位置まで飲み込んでしまったら、無理に吐き出させず、すぐに病院へ連れていきましょう。
また、洗剤や殺虫剤などの薬品を誤飲した場合は、吐き出させた方が良い場合と、吐かせると危険な場合があります。
飲み込んだ薬品の表示ラベルを確認してから、動物病院へ連絡をして指示を仰ぎましょう。
いかがだったでしょうか?
今回は、【犬の応急処置と家庭でできる状態の見方は?】についてお話しさせていただきました。