犬は、犬種により大きさがそれぞれ違いますが、足が速いですよね。

一緒に競争しても犬には敵わないことがほとんどですが、そんな中

「走るのが一番速い犬ってどの犬種なんだろう?」

「犬って最高時速どのくらいで走れるの!?」

と気になったことがありませんか?

実は、ほとんど知られていない一番足が速い犬は意外な犬種なのです。

日本ではあまり見かけることはないですが、ぜひこの機会に覚えていってくださいね。




☑️「最も足が速い犬」「人間に飼われた最古の犬種」はサルーキ(saluki)?

初めてサルーキを耳にした方も多いと思います。

別名「ガゼル・ハウンド」や「ペルシアン・グレーハウンド」と呼ばれるサルーキは、大型犬でスラッと長い脚に無駄の無い胴体が特徴のいかにも脚が速そうな犬種です。

実は、紀元前数千年の古代エジプトの墓からこの犬種の存在証拠が発見(ファラオの墓からサルーキのミイラが発掘された)されて以来、人間に飼われた最古の犬種として認知されました。

上記のことから、サルーキはエジプト王家の犬ということが証明されており、犬としては特別に扱われていたことが分かります。

では、なぜサルーキが最も脚が速い犬種であるかというと、狼に限りなく近い犬種であるということが研究により明らかになったことです。

2004年にアメリカの研究グループにより”サルーキは狼に最も近い犬種である”と発表されました。

また、サルーキは純血としてだけではなく、他の犬種と交配し、独自の発展を遂げた犬種も存在します。

サルーキは、風に揺れる絹のような滑らかな被毛と優雅な姿は、古代から人々に愛されていたことでしょう。

ガゼルを狩るための猟犬として、遊牧民とともに暮らしてきたサルーキの走る速度ですが、時速70kmほどで走行することが可能です。

実は、サルーキは他の犬と走り方が異なるため、このようなスピードで走行することが可能なのです。

通常、犬は「ギャロップ」と呼ばれる方法で走ります。

ギャロップとは、別名”襲歩”とも呼ばれ、力強く大きな歩幅でスキップし、両足が前後になった状態で揃えるという一連の流れ。小さく左右どちらかの足でジャンプして踏み切り足で着地(後ろ足)、続いてもう一方の足を床につける(前足)走法です。

一方、サルーキが使用する走法は、ギャロップ走法ではなく「ダブルサスペンション・ギャロップ」という走法で、ギャロップ走法よりも最高速度を叩き出せます。

両脚が空中に浮いているタイミングが一回のギャロップ走法に比べ、ダブルサスペンション・ギャロップは、両脚が空中に浮いているタイミングが2回あるというのが特徴です。

ダブルサスペンション・ギャロップは、サルーキが使う独特の走法で、最高速度70kmに達することもあります。

では、サルーキの特徴や飼いやすさについてみてきましょう。

 

☑️サルーキの特徴や飼いやすさは?

性格は知的で落ち着きがあり、飼い主や家族に対しては愛情深く接します。

ですが、目にする機会は大変少なくJKCは65位、AKCは137位で、日本国内では珍しく登録件数も100頭超ほどしかありません。

JKC:65位
体高:58~71cm
体重:20~25kg(オス)、14~20kg(メス)
価格:ペットショップでは、25万円ほどから購入が可能。

上手にコミュニケーションをとれば、しつけは比較的容易ですが、非常に多くの運動量を必要とします。

並外れた運動能力を思う存分発揮させ、毎日満足させられる飼い主でなければなりません。

走るスピードはさながら、スタミナも他の犬種と比べて群を抜いているので、都会に住んでいたり、散歩させたり、運動させられる時間があまり無い飼い主さんには向いていない犬種といえます。

また、成長するにつれ耳や尾に長い飾り毛が見られるようになる被毛の手入れに関してですが、できれば毎日のブラッシングと週1~2回程度のコーミングで十分です。

砂漠で颯爽(さっそう)と駆け抜けるサルーキ、一度は飼ってみたい犬種ですね。

今回は、「走るのが最も速い犬種」「人間に飼われた最古の犬種」をテーマに、サルーキ(saluki)についてお話させていただきました。

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