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ペットショップで販売されている犬の平均相場は?価格に差が出る理由とは?
- 2017/12/7
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皆さんは、犬を買うときはペットショップに行きますか?
それとも、ブリーダーさんから直接購入しますか?
中には、ご近所さんから『子犬がたくさん生まれたので、1匹もらってくれませんか?』と言われることもあるかもしれません。
ペットショップではたくさんの子犬を販売していますが、
『なんで同じ犬種でも値段が違うの?』
と気になった方はいませんか?
実は、犬の相場を知っておくことで
『相場よりも高すぎる値段がつけられている』
と判断できたり、
『なぜこの価格で販売されているのか』
という理由を明確にすることができます。
そこで、今回は、ペットショップで販売されている犬の価格についてご紹介させていただきたいと思いますので、
『これから犬を飼い始めたい!』
『犬を飼いたくてちょこちょこペットショップを覗いてる。。。』
『どこで犬を購入しようか迷っている。』
という方は、ぜひご覧くださいね。
☑ペットショップで販売されているのはどんな犬?
”ペットショップで販売されているのはどんな犬”という言葉の意味が分からない方もいらっしゃると思います。
実は、以前から
『ペットショップで販売されている子犬は質が低い子が多い』
というようなことを言われています。
もちろん、すべての子犬の質が低いわけではないんですが、日常生活に支障のないないレベルの遺伝的疾患を持っている子が多いのは事実なんです。
というのも、ブリーダー(自家繁殖者)は、状態の良い(価値が高い)チワワは自分で販売できますが、そうでない子に関しては自力で販売できないと判断した場合には、その子犬を市場に出して、それをペットショップやホームセンターが落札して店頭に並びます。
つまり、
実際に、どういう子犬が”質が低い”と言われるのかというと、
✔毛色が良くない
✔歯の噛み合わせが悪い
✔デベソ
✔顔が可愛くない
✔鼠径ヘルニアがある
✔サイズが大きい
などがあります。
基本的にブリーダー側は、重大な伝染病を持っている犬さえ出さなければ売りっぱなしOKで、それを見極めるのも落札業者の仕事で、かなりの目利きが要求されます。
ペットショップでは、どうしてもブリーダーの手売りで販売される犬よりは価値が落ちてしまいます。
ただ、ブリーダーから購入するのはそれなりに価格が高くなってしまいますし、なかなか優良なブリーダーを探すのも難しいと思いますので、ペットショップで犬を購入する方は少なくありません。
では、次に『ペットショップで同じ犬種でも価格に差が出る理由について』お話していきたいと思います。
☑ペットショップで同じ犬種でも価格に差が出る理由とは?
では、同じ犬種でも犬の価格に差が出る理由についてみていきましょう。
まず、犬の仕入れ値は、ペットショップによって差はありますが、販売価格よりもはるかに安い価格で仕入れています。
利益率で言えば、一頭の販売にあたり利益率は50%~80%ほどあります。
例えば、店頭で20万円で販売されているトイ・プードルの場合、生体の仕入れ値は5~8万円といったところでしょう。
その他の経費を引いたとしても半分以上の利益が出る計算になります。
犬の人気度と毛色で価格は変わるのは間違いありませんが、実際人気がない犬種だからといって安いとは限りません。
犬種によっては、なかなか店頭に並ばないものもありますし、比較的珍しい犬種であれば、探してみるとトイ・プードルやチワワ、ダックスといった人気犬種よりも高額なこともあります。
最も、価格が安定している犬種は、私も大好きなシー・ズーです。
シー・ズーは、ペット業界では”不動”と言われ、価格は高騰もしなければ、暴落もしない犬種なのです。
本題に戻りますが、ペットショップで価格の差がある場合は、必ず理由があります。
『ただいまセール中ですので、店頭の犬は全頭50%OFF!』という場合でも、セールにしないといけない理由があると考えた方がいいでしょう。
最も、セールをする最も多い理由としては
【生まれてから日が経ちすぎている】
というのが挙げられます。
『これから子犬を飼いたい!』
『新しい家族を迎い入れたい!』
と考えている方は、生まれたばかりの小さな子犬から育てることを望んている方がほとんどです。
人間の赤ちゃんと同じで、小さければ小さいほど可愛く感じてしまいますよね。
ペットショップも長い間犬が売れ残ってしまうと、維持管理費がかさんでしまい、どんどん利益が減ってしまうので、セールをしてでも引き取り手を見つけたい、というのが本音です。
そのため、生まれてから3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月となると、それに比例する形で価格がどんどん下がってきて、最後には売り尽くしセールという形で格安で販売されます。
私は、犬が大好きで見ているだけで癒されることもあって、よくペットショップに足を運びますが、今まで見た中で一番安かった犬は、マルチーズの雄で、生まれてから確か7ヶ月ぐらいで、毛の色も真っ白ではなかったのですが、2980円で販売されていました。。。
売れ残れば当然処分されるので、その値段で生体が販売されているという事実に心が痛みました。
他に、ペットショップで同じ犬種なのに価格に差が出る(普通よりも安くなってしまう)理由としては、健康上に欠陥がある、そして見た目の可愛さの違いが挙げられます。
具体的には、、、
✔鼠径(そけい)ヘルニア
→鼠径ヘルニアは、呼吸や食事、運動などをすることにより、筋肉に隙間ができ、その隙間に臓器が挟まってしまうことを指します。
犬の場合は、太ももの付け根のあたりが膨らんでいる場合は、鼠径ヘルニアでペットショップで販売されている犬に比較的多い病気です。
皮膚の上から触るとしこりがあったり、痛がるような仕草を見せる場合は、鼠径ヘルニアである可能性があるので、一度動物病院で診てもらう必要があります。
鼠径ヘルニアが多い犬種としては、
があります。
✔デベソ(臍ヘルニア)
→『デベソ』って一度は耳にしたことがあるかと思います。
”デベソ”は専門用語で臍(さい)ヘルニアといって、鼠径ヘルニアと同様に病気なのです。
本来なら、生後まもなく腹腔からへその部分につながっている穴が閉鎖されるのですが、十分にこの穴が閉じず、内臓の一部が臍の穴から出てしまっている状態になります。
ただし、成長とともに自然治癒する場合も多く、生後6ヶ月~8ヶ月頃に閉じることが多いです。
もし、デベソを完治させたいと考えている場合は手術しかありませんが、去勢手術(オス)や避妊手術(メス)の際に同時に行うことができますので、心配であれば動物病院で相談してみましょう。
ちなみに、デベソが多い犬種としては、鼻が短い犬種が多いとされていますが、
が発症しやすいので注意が必要です。
✔膝蓋骨(しつがいこつ)脱臼
→膝蓋骨脱臼とは、人間でいう膝のお皿(パテラ)が正常とは異なる場所に外れてしまうことを指します。
多くは先天性で、膝関節の溝が浅いことが原因です。
膝蓋骨脱臼には、グレード(病気の重症度)があり、グレード1が最も軽傷で、グレード4では、正常に歩くことができず、歩行困難に陥ってしまいます。
当然、重症になればなるほど手術という選択肢を選ばざるを得なくなりますが、比較的軽症のうちは経過観察として、今よりも悪くならないようにすることを勧められる場合が多いです。
膝蓋骨脱臼は、代表的な先天性の疾患の一つで、最初はペットショップもその存在に気づいておらず、購入した後に飼い主さんが気づき、トラブルになるケースも少なくありません。
膝蓋骨脱臼になりやすい犬種としては、
上記のような小型犬に多く見られます。
✔ペコ(泉門)がある
→ペコとは、ペット業界用語なのですが、いわゆる頭蓋骨の割れ目です。
チワワなどの超小型犬では、専門が閉じていない子もかなり多いのですが、ペコが大きいと、その部分は頭蓋骨がないので、ぶつかってしまうと脳にダメージを与えてしまう場合もあります。
飼い主さんが、しつけで頭を叩いたりするのはもっての他です。
生まれたときにペコがある犬、無い犬といますが、ペコがあったとしても閉じる可能性はあります。
成長と共に閉じればOKですし、仮に少しペコが残ったとしても獣医師が問題なしと判断すれば、普通に飼うこともできます。
もし、大きなペコが残ってしまった場合は、後々水頭症の原因になってしまうこともあるので、ペットショップで購入するときには、ペコの有無については必ず確認しておきましょう。
泉門開存になる可能性が高い犬種としては、
小型化されている犬種が多いです。
✔肉球が綺麗な形をしていない
→肉球が綺麗な形をしていない子もたまにいます。
犬の正常な肉球はこのようになります↓
こちらは異常な肉球です↓
パッとご覧になっただけでもその違いはお分かり頂けると思います。
機能的には、特段の不便はなさそうですが、人間の中指と薬指がつながっていると考えるとやはり奇形に思えます。
このように肉球が正常で無い場合も価格が安くなる傾向がありますが、健康上のデメリットはありませんので、安心してくださいね。
✔狼爪
→狼爪とは、『オオカミの爪』と書きますが、犬の先祖はオオカミです。
通常、狼爪は前足にあるのですが、たまに後足にも狼爪がある犬がいます。
犬の先祖が狼だということは比較的認知されているのですが、狼爪に関しては認知度が低いのが現状です。
犬の後ろ足(人間でいうと足首辺り)に黒っぽい爪が生えていると、それは『狼爪』です。
狼爪は、人間でいうと尻尾が少し生えているみたいなもので、狼の頃の名残なのです。
子犬を購入したお客さんが、のちに狼爪を発見し、ブリーダーにクレームを入れることもあるので、最近では子犬の頃に狼爪を切除してしまってから販売するブリーダーさんも多いです。
もし、狼爪がある子犬を購入した場合は、狼爪があることで怪我の原因になったり、地面に触れていないため伸びっぱなしになってしまうので、定期的にケアしてあげる必要があります。
✔顔が可愛くない
→実は、店頭で販売されている犬の多くが外見の可愛さで値段がつけられています。
外見で最も重要なのが、顔自体の可愛さや毛色のバランス、色素の濃さ(鼻の黒さ)などです。
同じ親から生まれた兄弟でも、容姿に違いがあります。
そのため、兄弟でも付けられる値段に差が出てしまいます。
当然、人によって『可愛い!』と思う基準は様々ですが、顔が整った子は高価格で、そうでは無い子は安くなる傾向があります。
✔性別がオス
→同犬種で価格に差が出る理由として、犬の性別も関係しています。
犬の性別はオスよりもメスの方が高価格になる傾向があります。
その理由としては、メスは出産できるので、ブリーダーが自分の手元に残す可能性があり、市場に出回る性別ではオスの方が多くなるからです。
多くなる分、希少価値は下がるので、価格も同じように下がる傾向があるのです。
ただ、私も過去にオス、メス両方飼っていましたが、どちらにもそれぞれの可愛さや大変なことがあり、価格が安いからオスはダメ、価格が高いからメスの方が良いというワケではありませんので、性別に関してはご自分の好みで結構だと思います。
✔先天性の異常がある
→実は、”先天性の異常”が同犬種でも価格に差が出てしまう最も重要なポイントになっています。
そのため、先天性の異常の有無は必ず、購入前に確認しておきましょう。
よくある例としては、
耳が聞こえない
目が見えない
などがあります。
犬は人間のようにコミュニケーションをうまくとれないため、そういう先天的な異常があると飼うことが非常に難しくなります。
また、何かあるとすぐに病院に連れて行くことにもなり、医療費もかさむので、よっぽどの覚悟がないと購入するのは控えた方が良いでしょう。
『可哀想だから。。。』という同情心からそういう子犬を引き取る感覚で飼われる方も中にはいますが、経済的な余裕と最後まで飼うという責任が必須なので、よく考えるようにしましょう。
では、最後に『人気の犬種の平均相場』について簡単にご紹介したいと思います。
☑ペットショップでの人気の犬種の平均相場は?
では、最後にペットショップでよく店頭に並んでいる犬種の平均相場についてご紹介したいと思います。
ただ、平均相場といっても、各地域によって、また運営している企業によってその値段は変わりますので、ここで紹介する値段よりも安いことや高いことがあります。
また、ブリーダーから直接購入することで安く買える場合もあります。
はじめにお話したように、ペットショップはブリーダーさんが市場に出した子犬を落札するような形で仕入れているので、どうしてもブリーダーさんから購入するよりは値段が高くなってしまいますので、それも考慮した上でご参考になればと思います。
⚫チワワ:12万円~(一時期よりも価格は下がり気味ですが、15万円~20万円の子が多い)
⚫ポメラニアン:15万円位~(20万円越えの子が多い印象)
⚫ミニチュア・ダックスフント:12万円~(15万円前後の子が多い。チワワやトイプーよりは安価)
⚫パグ:20万円~(根強い人気があるので、10万円代で探すのは難しいかも)
⚫ボーダー・コリー:8万円~(高くても20万円を超えることはあまりありません)
⚫セント・バーナード:15万円~(高くても30万円以内です。3ヶ月を超えると5~10万の値引きも)
⚫ヨークシャー・テリア:10万円~(たまに30万円を超える子を見かけることがあるので、個体差が大きい)
⚫ダックス・フンド:15万円~(20万円前後が多い印象)
⚫ビション・フリーゼ:15万円~(20万円前後で販売されていることが多い)
⚫シー・ズー:10万円~(私は過去に飼っていたシーズーをペットショップで6万円で購入しました)
⚫パピヨン:10万円~(パピヨンも根強い人気がありますが、15万円~20万円の子が多い印象)
犬種としては、ほんの一部ですが、人気の犬種を中心にご紹介させていただきました。
いかがだったでしょうか?
『これから犬を飼おうと思っている』
『どこで犬を飼えば良いか分からない』
『自分が買おうと思っている犬の平均相場を知りたい』
という方々の参考になれば幸いです。
今回は、【ペットショップで販売されている犬の平均相場は?価格に差が出る理由とは?】をテーマにお話させていただきました。