クマ対策犬・ベアドッグが日本で初めて出産

本日、上記のような見出しを見つけてしまい、釘付けになりました。

ワンちゃんしつけCLUB」を開設して以来、犬好きということもあって、常にアニマルニュースにはアンテナ張っていますが、久しぶりに嬉しいニュースを見かけましたので、記事にしたいと思います。

何が嬉しいかというと、クマを傷つけない目的でクマ対策犬の繁殖を行なっているという、無駄な殺生をしないという日本人らしい温かさ感じました。。。

野生のクマ、サル、イノシシは農作物を荒らしたり、人間に危害を加えることがあるので、”駆除”されることが一般的です。

ですが、ベアドッグというのはクマを殺すわけではなく、人・犬・クマが安全に生活できるように手助けをするというから驚きです。

そこで今回は、「クマ対策犬の繁殖開始!!ベアドッグの特徴と」をテーマにカレリアン・ベアドッグについてご紹介させていただきたいと思います。




カレリアン・ベアドッグって何?

この記事で「カレリアン・ベアドッグ」という犬種を初めて耳にした方もいると思いますので、そもそもどんな犬種なのかをご紹介したいと思います。

カレリアン・ベアドッグは、カレリア地方(フィンランド南東部~ロシア北西部)原産の犬種です。

大自然豊かな地で、新石器時代の頃から地元の人に愛されていたカレリアン・ベアドッグは、その名の通り「熊を狩る猟犬」として飼われていました。

一説によると、100年以上の歳月をかけ、ヒグマ猟に適した犬になるように改良が加えられていたと言われています。

極寒の地で、ヒグマを狩るための犬種という認識が一般的ですが、熊以外にもイノシシやその他の大型哺乳類の狩猟もできるというのですから驚きです。

また、大きな歴史的分岐点としては、

1900年代前半、

原産地のカレリア地方は、ロシア帝国崩壊に伴うフィンランドの独立と、その後に勃発したフィンランドとソビエト連邦の戦争でカレリア地方が2つの国(フィンランド、ロシア)に分断されることになりました。

カレリアン・ベアドッグは、カレリア地方原産の犬種なので、フィンランド側とロシア側のどちらの国に所属させるかが議論された結果、最後には両国でカレリアン・ベアドッグを所持するというかたちになりました。

 

実は、現在の時点で純血のカレリアン・ベアドッグを持っているのはフィンランドのみで、ロシアでは改良が加えられ、「ラッソ・ヨーロピアン・ライカ」という別の犬種になっています。

このように、一時は絶滅の可能性もあったカレリアン・ベアドッグですが、現在でも様々な人が協力して純血が守られているのす。

 

カレリアン・ベアドッグはどんな犬種?

カレリアンドッグは、大型犬種でスピッツに分類され、最大20kg以上にも成長します。

体高:54~60cm(オス) 54~60cm(メス)

体重:20~22kg(オス) 20~22kg(メス)

被毛:ショートコート

カラー:ブラック&ホワイト

平均寿命:11~13年

性格:屈強な精神でどんな相手にも立ち向かう。主人には順従だが、犬種の背景もあり、攻撃的な一面もある。

運動:毎日、30分以上は運動させる必要あり。

昔は様々なカラーがあったそうですが、今はブラック&ホワイトが多いです

ヒグマ猟を行うにあたり、夜間でもカレリアン・ベアドッグの姿が見えやすいようにカラーはブラック&ホワイトが基本になっています。

大型犬の割には比較的寿命が長く、また、狩猟犬として改良されてきたこともあって、体力を維持するために毎日かなりの運動量が必要です。

日本で見かけることはありませんが、クマ対策犬として今後見かけることがあるかもしれませんね。

 

カレリアン・ベアドッグは一般家庭では飼えない?

さて、ここまでご覧いただいて「飼ってみたい」と思われた方もいるかもしれません。

勇敢な犬種ということもあって、番犬として活躍しそうなカレリアン・ベアドッグですが、一般家庭で飼育するには不向きというのが現状です。

価格自体は、個人輸入が必要なので約50万円が相場とされていて、購入することは可能なようです。

独立心が非常に強く勇敢で、飼い主にも順従ですが、その一方で鳴き声は大きく、犬種本来の攻撃性もあることから、他の犬のように愛玩犬として一般家庭で飼育するのが難しいのです。

また、しつけることもハードルが高く、狩猟犬としてパートナーになりたいという方以外は飼育はオススメしません。

カレリアン・ベアドッグが熊を追い払おうとしている実際のシーンを下記に載せますので、ご覧ください。

このように、自分の体の何倍も大きいクマにさえ、臆することなく立ち向かう強さは愛玩犬ではなく、狩猟犬が本来の姿です。

また、動画をご覧いただくとお分かりになると思いますが、クマに攻撃するというよりは威嚇して人がいる敷地や自分の縄張りに近づかせずに追い払うという印象を受けます。

今後、カレリアン・ベアドッグの働きによって、日本での人や農作物の被害が減ることを願っています!

いかがだったでしょうか?

今回は、「クマ対策犬の繁殖開始!!カレリアン・ベアドッグは一般家庭で飼えないってホント?」をテーマに、カレリアン・ベアドッグの特徴や歴史、飼育ができるのかどうかなどをお伝えさせていただきました。

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

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