前回は、『ビーグル(犬種の解説)』についてご紹介させていただきました。

私は、犬好きなので普段からワンちゃんと戯れる機会が多いのですが、『犬種の種類多すぎる』といつも思います。

少しずつではありますが、人気の犬種の解説を順にしていきたいと思いますので、ぜひお付き合いくださいね。

さて、先日、友人が犬を買うということで相談を受けたのですが、それが『どこのペットショップで犬を探したら良い?』という相談でした。

最近では、イオンなどのような大型ショッピングセンターにもペットショップが入っている時代ですので、ペットショップが昔よりも身近な存在になっているのではないか、と感じています。

ただ、一言で”ペットショップ”といってもその質はピンからキリまであります。

動物の販売価格、衛生環境、営業スタイル、犬の飼育状況など様々なことを考慮することがベターです。

実際、犬を購入する方全てがブリーダーから購入するわけではないので、もしこれから犬を飼う予定がある方は、ぜひご覧くださいね。

今回は、『優良なペットショップの見分け方•選び方~犬・猫を購入するとき~』をテーマにお話させていただきます。




☑️ペットショップはなぜ悪い噂が多いのか?

さて、あなたは『ペットショップでは犬や猫を買わない方がいい』ということを一度は耳にしたことがありませんか?

もちろん、ブリーダーにも良し悪しがありますし、ペットショップを批判するわけではありませんが、まず大前提として考えていただきたいのが、『子犬は一番の高額商品』ということです。

どういうことか?

例えば、ペットショップにフラッと寄ったときに、生後1ヶ月くらいの子犬が入っているショーケースを見ていると、あなたを見て寄ってきました。

『あ、目が合って寄ってきた!!可愛い〜!!飼いたい!!』

となりませんか?

ましてや、『犬を一匹くらい飼ってもいいな』と思っている人であれば、なおさら子犬を見たときに反応してしまいますよね。

ペットショップ側ももちろんそれを分かっているから、子犬ばかりを置いているのです。

犬が健全な成長過程を得るには、社会化期(生後三ヶ月位までは母親や兄弟と暮らして犬としての社会性を育む期間)が必要です。

しかし、ペットショップに並んでいる子犬は、ブリーダーにより生後まもなく母親や兄弟と離れ離れにされてしまい、ペットショップに連れて行かれることになります。

しかも、毎日毎日たくさんの人に近くで見られたり、ガラスを叩かれたりすることにより、心身ともに疲弊する子犬は少なくありません。

犬は1日の大半を寝て過ごす動物なのですが、煌々と明かりがついた騒がしい店内でぐっすり眠れるわけがないですよね?

残念ながら、ペットショップというのはそういうところが多いのです。

全てのペットショップがそうではありません。

また、ブリーダーが育てた犬の中で売れ残った犬をペットショップに流していることも多いです。

さらに、子犬が大きくなってしまったら、値段を下げても誰も買いません。

そういう場合は、保健所に連れて行かれて殺処分されてしまいます。

普通の小売店でも、”ロス”という言葉がありますよね?

ほとんどの商売において売れ残りは出てしまうもので、ペットショップのような生体販売も同様なのです。

以前、ドイツのペット事情を書いた記事がありますので、合わせてご覧ください

捨て犬は最後どうなる?助けるためには里親が必要?

まとめ

○ペットショップの子犬は心身ともに疲労している場合がある
○ペットショップの子犬は社会化期を過ごしていない子が多い
○ブリーダーの売れ残った犬や出来の悪い子がペットショップに並ぶ場合が多い

 

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☑️優良ペットショップの見分け方とは?

実は、一見同じように見えるペットショップでも、いくつか見分けるポイントがあります。

では、優良ペットショップの見分け方はどのようなものがあるのでしょうか?

営業時間が夜遅くない
↪︎先ほども書きましたが、ペットショップに並んでいる子犬たちは、常にストレスにさらされている状態です。

店の営業時間が長い=子犬がストレスにされされる時間が長い』という状態にあるといえるので、夜遅くまで営業している店は、子犬の心身状態よりも利益を優先しているという見方もできるので、一つのポイントとして頭に入れておいてくださいね。

 

生体の値段が高すぎない
↪︎生体の値段が、その犬種やサイズなどの相場とかけ離れている時は注意です。

明らかに高額な値段ばかりをつけているショップは、購入後のアフターサービスやワクチン摂取の値段も高額になるケースがあるので、明らかに高額な値段が多いショップで買い物をするのはやめましょう。

 

ショーケースの中が清潔に保たれている
↪︎ショーケースの中が清潔に保たれているかどうかはその店の飼育管理状態に直結しています。

汚物の処理や食べカスの処理などをあまり積極的に行わないペットショップの子犬は、病気になることもありますし、子犬のストレスにもなってしまいます。

 

生後56日以内の子犬がいない
↪︎2013年の9月1日から

『動物の愛護及び管理に関する法律の一部を改正する法律(改正動物愛護管理法)』により、

生後56日を経過しない子犬は販売、ならびに販売のための展示や引渡しが禁止になりました。

というのも、子犬の時に社会化期をきちんと過ごすことが、その後の犬の性格やしつけに対する学習能力などに大きな影響を与えることが問題視されたためです。

ですので、ペットショップで子犬を購入するときは、必ず、子犬の誕生日を確認するようにしましょう。

 

繁殖者(ブリーダー)の名前や子犬の親がはっきりしている
↪︎今、ショーケースにいる子犬がどこのブリーダーにより繁殖させられて、親はどの子か判明していることは子犬を購入する上で非常に重要です。

最近では、パピー・ミル(工場で品物を大量生産するように、大規模な繁殖を行う業者。多く、利益を最優先にして劣悪な環境で愛玩動物を大量に繁殖させる、悪質なブリーダーを指す。)が大きな問題になっており、たった6畳に犬を何十匹も飼育しているような悪質ブリーダーは未だに存在しています。

そういう悪質なブリーダーは、子犬をお客さんが買った後に、病気が見つかったりしたときに自分の名前が知られることを嫌がりますから、店頭では自分の名前を明かすことが少ないです。

一概には言えませんが、ブリーダーの名前や子犬の親がはっきりしている、ということは少なからず犬にとって悪くない環境で繁殖が行われている可能性があるのです。

 

ペットに詳しい専門スタッフがいる
↪︎これも非常に大切なポイントです。

ペットショップでは、ペットに詳しい専門のスタッフが常駐するべきで、そういう店員さんがいるペッットショップは、清潔で子犬の飼育をきちんとしている印象があります。

たまに、最低限の知識しかない犬好きに毛が生えた程度のスタッフばかりいるペットショップを見かけますが、もう呆れて何も言えません。。。

優良ショップの子犬たちは比較的元気なので、食事を与えるときは、食いつきが良い傾向があります。

逆に粗悪なショップの子犬たちは全体的にぐったりしていて、食事を与えても食いつきが悪いです。

食事は、生体のストレス状態を表す一つのパラメータになっているので、しっかり確認しておきましょう。

❤︎ellie❤︎

いかがだったでしょうか?

一言でペットショップといっても、ピンからキリまであることをお分かりいただけたのではないでしょうか?

もちろん、

ブリーダー○

ペットショップ×

というわけではありません。

私は、日本の生体販売のシステムが根本的に破綻している(毎年、たくさんの動物が殺処分されているから)と考えています。

一ついえることは、『パッと見かけたペットショップに入って子犬を飼ってはいけない』ということです。

子犬とは巡り合わせということも当然理解していますが、そのペットショップの評判や見分けポイントをしっかり確認し、何度もそのペットショップへ足を運んだ上で子犬を購入するべきだと思います。

今は子犬でも、将来は成犬になるのですから、長い付き合いになることを頭に入れて購入するようにしてくださいね。

今回は、『優良なペットショップの見分け方•選び方~犬・猫を購入するとき~』をテーマにお話しさせていただきました。

 

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