犬を飼っている方の中で『散歩のときに土や砂を食べるので心配』や『土や砂、草などを食べて、その後に嘔吐する。なぜ?』のような悩みを抱えている飼い主さんがたまにいらっしゃいます。

犬が自分の糞を食べるのと違い、土を食べる行動は異常行動の一つです。

ただし、土を食べたときに叱って止めさせれば良いというだけではいけないので、犬が土を食べる原因を考え、またしぐさや身体の調子を注意深く観察し、問題点を突き止めなければなりません。

初めて見ると、びっくりしてしまい、すぐに動物病院に連れていく方もいるかもしれませんね。

今回は、『犬が土を食べる原因』についてお話したいと思います。

 

犬が土を食べる原因は?
犬が土を食べる原因として、挙げられるのは大きく2つ。

①ミネラル不足
②ストレス

ミネラル不足から、土や砂を舐めたり・食べたりすることがあります。

その後、嘔吐してしまうので『何かの病気かな?』と不安になるかもしれません。

土や砂は胃で消化できないため、異物を体から排出しようとする機能が働くため嘔吐してしまいます。

犬が土を食べる原因としては基本的に上記2つですが、上手くしつけができなかった、ということも中にはあるかもしれませんね。

 

ミネラル不足のときの対処法

犬が土を食べる原因が、ミネラル不足だったときは、まず現在与えているフードを見直しましょう。

ミネラル”と聞くとナトリウム(塩)やカルシウムをイメージする方もいますが、実はミネラルは13種類もあります。

もし、犬が土を食べる原因でミネラル不足が疑われたときは、『最少栄養要求量』を参考にしてください。

最少栄養要求量とは=AAFCO(米国飼料検査官協会)が2014年に公表したものに基づいており、すべてフード100kcal中に含まれるべき最低量を示しています。

またカッコ内は、成長期や妊娠・授乳期にある犬を対象とした時の数値です。

関連記事➡AAFCOの基準とは?【AAFCO表示について】

 

AAFCO公表ミネラルの最小栄養要求量一覧▼

カルシウム…125mg(300mg)

リン…100mg(250mg)

カリウム…100mg(250mg)

マグネシウム…15mg(10mg)

ナトリウムと塩素…ナトリウム20mg(80mg)・塩素:30mg(110mg)

…1mg(2.2mg)

亜鉛…2mg(2.5mg)

…183μg(310μg)

マンガン…125μg(180μg)

セレン…8μg(9μg)

ヨウ素…25μg(25μg)

ホウ素…なし

クロム…なし

犬が土を食べる原因として、ミネラル不足が考えられた場合、ミネラルの摂取量を上げるためにフードを変えるときなどは上記の最小栄養要求量を参考にしてください。

また、ミネラルが不足しているからといって、上げ過ぎには注意してください。

ミネラルの過剰な場合や欠乏した場合は病気になってしまう可能性が高いので注意しましょう。

犬が土を食べる

 

ミネラルの過剰症・欠乏症一覧▼

カルシウム
過剰症:食欲の低下、ネフローゼ、歩行困難、肋軟骨の接合部分の肥大

欠乏症:成長の抑制、食欲の低下、骨の石灰化の抑制、歩行困難、自然骨折、歯牙の緩み、テタニー、くる病

リン
過剰症:骨の損失、尿石の生成、体重増加の抑制、食事量の低下、軟組織の石灰化、二次的な上皮小体機能亢進症

欠乏症:食欲の減退、異食症、食事効率の低下、成長の抑制、生殖能力の低下、自然骨折、くる病

カリウム
過剰症:不全麻痺

欠乏症:食欲不振、成長抑制、無気力、運動能力の低下、カリウム血症、心臓と腎臓の障害、やつれ

マグネシウム
過剰症:尿石の生成、筋肉弛緩性の麻痺

欠乏症:筋肉の弱化、刺激過敏性、痙攣、食欲不振、嘔吐、骨の石灰化減少、体重減少、大動脈の石灰化

ナトリウムと塩素
過剰症:喉の渇き、かゆみ、便秘、発作、死亡(最悪の場合)

欠乏症:成長の抑制、食欲不振、疲労、被毛の消失


過剰症:食欲不振、体重減少、血清アルブミン濃度の低下、肝機能不全、ヘモジデリン沈着症

欠乏症:貧血、被毛の荒れ、無気力、成長の抑制

亜鉛
過剰症:特になし

欠乏症:食欲不振、成長抑制、脱毛、角化症、繁殖能力の低下、嘔吐、被毛の色素脱失、結膜炎


過剰症:肝炎、肝臓酵素の活性増加

欠乏症:貧血、成長の抑制、被毛の色素脱失、骨の障害、神経や筋肉の異常、繁殖の障害

マンガン
過剰症:特になし

欠乏症:繁殖不良、脂肪肝管、曲がった足、成長の抑制

セレン
過剰症:嘔吐、ふらつき、ヨダレを垂れ流す、食欲減退、呼吸困難、口臭の悪化、爪の欠落

欠乏症:筋ジストロフィー、繁殖障害、食事量の低下、皮下の浮腫、腎臓の石灰化

ヨウ素
過剰症:食欲減退、無気力、被毛の荒れ、免疫力の低下、甲状腺腫、発熱

欠乏症:甲状腺腫、胎仔の再吸収、被毛の荒れ、甲状腺肥大、脱毛、感覚の鈍麻、粘液水腫、無気力

ホウ素
過剰症:成長抑制、ヘモグロビン減少

欠乏症:成長抑制、ヘモグロビン減少

クロム
過剰症:皮膚炎、呼吸過多、肺がん

欠乏症:糖耐性の消失、血清トリアシルグリセロールとコレステロール濃度の上昇

 

犬が土を食べる原因がストレスの場合の対処法

次に、犬が土を食べる原因としてストレスが考えられる場合についてですが、犬は知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでしまいます。

関連記事➡犬のストレスランキングTOP10

例えば、

『最近引っ越しをした』

『子供が生まれた』

『飼い犬を増やした』

『フードを変えた』

『毎日散歩に行けていない』

などなど、犬は少しのことでストレスを溜め込んでしまいます。

そのストレスが原因で土を食べたり、問題行動を起こしたりということは実際にあります。

外気温が変動したりする場合は、自律神経系が異常をきたしたり、免疫力が低下してしまったりということもあります。

また、加齢により体質が変化し、異常行動を起こすこともありますので、注意深く観察して、取り除けるストレスは極力とってあげましょう。

それでも、犬が土を食べることを続ける場合は、感染症にかかる可能性もありますので、心配であれば一度動物病院に連れていくことをお勧めします。

関連記事➡犬の感染症8種類の症状、原因、治療、予防について

今回は、『犬が土を食べる原因』についてお話しました。

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