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犬を飛行機に乗せる前の準備や注意点は?【ペットの搭乗手続きも詳しく説明】
犬は家族の一員です。
「犬と一緒に遠くに出かけたい」と考える飼い主さんは多いと思います。
車に乗せて移動できるところであれば問題ないのですが、あまりに時間がかかる場合や車では移動できないときは、飛行機を利用するという手段があるのをご存知でしょうか?
といっても、ペットと一緒に飛行機に乗るというイメージが湧かない方も少なくないと思います。「愛犬と飛行機に乗って旅行に行きたい」
「ペットと飛行機で帰省できたらどんなに楽か」
「飛行機に犬を乗せるって何だか不安。。。」
と考えたことはありませんか?
そこで今回は、「犬を飛行機に乗せる前の準備や注意点は?【ペットの搭乗手続きも詳しく説明】」をテーマにお話させていただきたいと思います。
この記事をご覧いただくことで、
✔犬を飛行機に乗せるために必要な準備をすることができる
✔犬を飛行機に乗せる際のリスクについて知ることができる
✔スムーズに犬と搭乗することができるようになる
上記のようなメリットがあります。
ぜひ、今回の記事を参考にしていただければと思います。
☑飛行機に犬を乗せることはできるのか?
まずはじめに、
「飛行機に犬を乗せることはできるのか?」
という疑問がある方がおられると思うので、はっきりしておきたいと思います。
犬を飛行機に乗せることは基本的に可能です!
”基本的に”と言ったのは「飛行機に乗れない犬種やその他の条件」があるからで、たいていの場合は飛行機に乗ることができるとお考えいただければ良いと思います。
ただ、犬を自分の座席や座席の下などに連れていくことはできません。
ほとんどの航空会社は貨物室で預かったペットを管理します。
ある航空会社は、
大切なペットが快適に過ごせるよう十分配慮いたしますが、日常生活とは大きく異なる輸送環境は、ペットの健康状態にさまざまな影響を与え、ペットが衰弱もしくは死傷することがございます。
必ず事前に注意事項をご確認いただき、十分にご検討のうえ、ご利用ください。
このようにペットを飛行機に乗せる際のリスクについて説明しています。
というのも、ペットは人と同じ扱いで飛行機に乗ることができず、貨物室で荷物として輸送されますので、
「ペットの中には気温の変化に弱い動物もいます。場合によっては体温調節がうまくいかずに体調を崩す可能性もございます。」
という注意書きもありますが、貨物室にもきちんと空調システムがありますので、健康状態にさえしっかり気をつけていれば貨物室でも安全に目的地に到着することができます。
では、次に飛行機に乗れない犬種とその他の条件をみてみましょう。
☑飛行機に乗れない犬種とその他の条件は?
まず、飛行機に乗れない犬種としては「短頭犬種」が挙げられています。
ブルドッグ、フレンチ・ブルドッグ、ボクサー、シーズー、ボストン・テリア、ブル・テリア、 キングチャールズ・スパニエル、チベタン・スパニエル、ブリュッセル・グリフォン、 チャウチャウ、パグ、チン、ペキニーズ
なぜ、短頭犬種が飛行機に乗れないか、それは他の犬種と比較して高温に弱く、熱中症や呼吸困難を引き起こす恐れがあるからです。
ただし、ANAは6月~9月の夏季のみ短頭犬種の搭乗をしておらず、それ以外の期間であれば短頭犬種が搭乗できたり、JALは一部の短頭犬種以外は搭乗可能としていますが、国内のLCCは全社ペットの預かりサービスは実施していないので、もしペットと飛行機に搭乗したい場合は、ANAまたはJALのご利用をオススメします。
JAL:ブルドッグ、フレンチ・ブルドッグの預かりは行なっていません。
ピーチ・アビエーション:ペットの機内持ち込みおよびお預かりはできません。
バニラ・エア:ペットなどの感情支援動物および精神補助動物は機内への同伴およびお預かりはできません。
春秋航空:春秋航空日本ではペットはお預かりできません。
また、他にも
・航空機の利用に適した健康状態ではない
・妊娠している
・若齢(生後4ヵ月未満)である
・老犬である
・心臓疾患・呼吸器疾患がある
・長時間、飼い主と離れることに慣れていない
・長時間、ペットケージに入ることに慣れていない
などの条件もあり、上記に当てはまる犬は飛行機に乗ることができません。
航空機に適した状態かどうかの健康判断をするには下記の基準をご確認ください。
(航空会社により基準が異なる場合があるので、気になる方は実際にご利用する航空会社の健康チェック項目をご覧ください。)
健康チェック項目
□咳、くしゃみをしている
□熱がある
□嘔吐をする
□呼吸が荒く心拍数が上がっている
□ふらふらとした歩行状態である
□排尿、排便に異常がある(下痢・血便など)
短頭犬種や飛行機に乗れる健康状態でない、その他の条件に引っかかる場合、犬を飛行機に乗せることはリスクが高いので、残念ですが諦めるしかありません。
やっぱり、愛犬の命が一番大切ですからね。
ご存知の方もおられるとは思いますが、先日飛行機の利用者のペットが機内で死亡するという悲しいニュースが流れました。。。
☑機内でペットが死亡する事件が発生している!?
実は、先日ユナイテッド航空の機内でペットの犬が死亡するという痛ましい事故が起こりました。
詳細に関してですが、
2018/3/12ユナイテッド航空の機内でペットの犬が死亡し、乗り合わせた人が客室乗務員の対応が不適切だったと非難するという事態に発展。その後、ユナイテッド航空は謝罪をしました。
3/12、テキサス州ヒューストンからニューヨークまで向かったユナイテッド機の客室は悲劇的な出来事に震撼しました。
乗客のマギー・グレミンガーさんの証言によると
「飼い主が持ち込んだ小型犬を客室乗務員が頭上の荷物入れにしまうよう強制した」としています。
のちの調べで、この死亡した犬はアメリカ運輸保安局が認可したペット用のケージに入っていたそうです。
ユナイテッド航空の広報担当者は事故について、現在調査中だとしていますが、「ペットは、頭上の荷物入れに入れられるべきではありません。起きてはいけない、悲劇的な事故が起きてしまいました」
と担当者は語っています。
ユナイテッド航空では、これまでも飛行中にペットが死亡し、問題視される案件が複数回あり、米運輸省のデータによると、ユナイテッド航空は2016~2017年、アメリカの航空会社の中で一番ペットの死亡が多いと発表されています。
2017年には運ばれた13万8178体のペットのうち、18体が死亡、13体がけがをしたというデータが報告されており、ペットの扱いに対する危機管理意識が不足しているのではないかという不安が拭えません。
過去には、ある利用者の飼っている犬を機内に持ち込んだ際、貨物室に入れられ死亡するという事件もユナイテッド航空で起こっていますが、安全なフライトを約束している航空会社としては決して起こしてはいけない事故であり、今後ペットの扱いに関して航空各社で話し合いが持たれるべきだと思います。
とはいえ、ペットは人間のように自分で自分の身を守ることができませんし、身の危険があるときに「助けてください!!」と言葉で訴えることはできませんよね。
だからこそ、飼い主さんがしっかりとペットの命を守ってあげなければなりません。
そこで、愛犬を安全に飛行機に乗せるために必要な準備についてご説明したいと思います。
☑愛犬を安全に飛行機に乗せるために必要な準備と注意点
愛犬を安全に飛行機に乗せるために必要な準備と注意点ですが、ポイントは2つあります。
✔愛犬に急激なストレスを与えないように慣らしておく
→愛犬は、”飛行機に乗る”ことに慣れていません。
当日、愛犬は荷物預かりカウンターでクレートで係員に渡され、その後貨物室で暗闇の中、いつ終わるかも分からないフライト時間を耐えます。
これが、どれほどの恐怖やストレスを愛犬に与えるかは計り知れませんよね。
そこで、フライト前の訓練をお勧めします。
愛犬がフライトで感じるストレスや不安、恐怖を少しでも和らげられるように、搭乗前に何度かクレートやケージの中に入れて真っ暗の中過ごす練習をしたり、飼い主さんと離れる練習をして少しでも不慣れな環境に適応できるように準備しておきましょう。
また、当日もいつもと同じように愛犬と接し、
「いつもと飼い主の様子が違う!」
と出来るだけ思わせないように振る舞うことで、愛犬に無駄な緊張、ストレスを与えることを防ぐことができます。
✔愛犬の健康チェック・体調管理をしておく
→飛行機に乗る1週間前ぐらいからは、特に愛犬の健康チェック・体調管理をしっかりしておきましょう。
もし、愛犬の体調が芳しくない場合や違和感がある場合は、速やかに獣医師の判断を仰ぎ、飛行機に搭乗できるかどうかを確認しておきましょう!
また、当日ですが、満腹状態・空腹状態など極端な食事コントロールをすると、飛行機酔いをはじめとする体調不良の原因になります。
そのため、食事や水分を与える際は適量を心がけましょう。
☑犬の搭乗手続き方法とスムーズに搭乗するためのポイント
では、実際の航空会社ANAとJALの犬の搭乗手続き方法とスムーズに搭乗するためのポイントについてご紹介したいと思います。
まず、ペットを飛行機に乗せる上でとても大切なポイントがあります。それは、
「5月1日から10月31日の期間にペットと旅行の際は、外気温の影響を受けやすい日中の時間帯は避ける」
ということです。
どうしても、日程や時間帯が融通効かない場合を除き、出来るだけペットに負担をかけないように心がける必要があります。
それを踏まえた上で、「犬の搭乗の手続き方法やスムーズに搭乗するためのポイント」をまとめてご説明していきます。
ANAのペット搭乗手続き
→ペットをお預けの際は、お客様がお持ちのペットケージにて承ります。
ペットケージをお持ちでないお客様は貸し出し用ペットケージをご利用いただけます。
②ペットお預かり予約サービスを利用して事前予約をする
→予約受付場所は
・ANAウェブサイト(PC・スマートフォン)
・ANA国際線・予約受付センター
※事前予約の受付期間は、ご搭乗日前日まで承ります。複数区間でご予約の場合、ANAウェブサイトからのご予約受付期間は、第1区間搭乗日の前日までです。
③同意書の提出をする(該当者のみ)
→ペットお預けの事前予約サービスをご利用のお客様以外は、同意書の提出が必要です。
事前に印刷して必要事項をご記入のうえ、空港にお持ちください。
✔同意書のダウンロードはこちら
ちなみに、同意書の内容は下記に記載しますので、ご確認ください。
私は貴社航空便による私のペットの運送にあたり、当該運送中に発生したペットの死傷について、その原因が、ペット自身の健康状態や体質等(気圧・温度・湿度・騒音による影響を含む)、ペット自身の固有の性質にある場合、もしくは、梱包の不備等にある場合、貴社に対して一切の責任を問わないことに同意いたします。
④出発当日に手荷物受付カウンター(ペットお預かりカウンター)へ
→出発当日は、ご搭乗便出発時刻の30分前までに手荷物受託カウンター(ペットお預かりカウンター)にお越しください。
夏休み・年末年始・ゴールデンウィークなどは特に混雑が予想されますので出発40分前を目安にお預けください。
・ ペットお預けの事前予約サービスをご利用のお客様以外は、ご署名のうえ、同意書をご提出ください。
・ ペット料金をお支払いいただきます(現金・クレジットカード・ANA旅行券・ANAギフトカードでのお支払いが可能です)。
国内線のペット料金は6000円(一部4000円)です。
ちなみに、ANAでは「2つの安心」を謳っています。
さすが、大手といったサービスですね^ ^
次は、JALの場合の「犬の搭乗手続きとスムーズに手続きするためのポイント」についてご紹介したいと思います。
JALのペット搭乗手続き
→JALでも利用者すべてに注意事項の確認をお願いしているようです。
また、下記のような注意書きもあるので、よく目を通しておきましょう!
皆さまのご家族の一員である大切なペットをお預かりするにあたり、事前にご確認いただきたいことがございます。
日本航空では皆さまの大切なペットのお取り扱いには常に万全を期しておりますが、航空輸送の環境は通常とは異なったものであるため不測の事態が起こる場合もございます。
詳しくはこちら→ペットのお預けをお考えのお客さまへ
②同意書を用意する
→当日、空港カウンターでペットお預かりの同意書の記入ができるようですが、混雑している場合や万が一のこともあるので、事前に同意書をダウンロードして印刷、自宅で記入し、当日持っていくことが良さそうです!
→同意書のダウンロード
また、「ペット料金事前お支払いサービス」を利用することでスムーズに搭乗できますので、利用することをお勧めします。
→利用規約について
→新規申し込みはこちら
→申し込みの確認・取り消し、同意書・領収書は発行
③当日、搭乗時刻の30分前に到着する(ペットを預ける)
→手荷物カウンター内にある、ペットとおでかけサービスカウンターで受け付けをいたします。
料金の支払いと、同意書の確認が必要となるため出発時刻の30分前までにお越ください。
※ペットの搭乗料金ですが、ペットクレート1個1区間あたり3,000円~6,000円です。
JALでは、ペットクラブの会員になるとたまったポイントに応じて、ペット料金の無料サービス、ペットグッズのプレゼントなど特典をもらうことができるという、サービスを行なっているようです。
もし、JALでペットと一緒に旅行する際には入会しておいても良いかもしれませんね。
いかがだったでしょうか?
今後、愛犬をはじめとするペットと一緒に飛行機に乗る機会がある方は、必ず今回の記事をよく読んで参考にしていただければと思います。
今回は、「犬を飛行機に乗せる前の準備や注意点は?【ペットの搭乗手続きも詳しく説明】」をテーマにお話させていただきました。
ぜひ、安全に愛犬との飛行機の旅を楽しんできてくださいね(๑╹ω╹๑ )