- Home
- 頭の良い犬種ランキング TOP10
- 頭の良い犬種ランキング TOP10
頭の良い犬種ランキング TOP10
- 2014/11/7
- 頭の良い犬種ランキング TOP10
- 犬種ランキング, 頭の良い犬
- コメントを書く
この記事では、頭の良い犬ランキング TOP10を発表するとともに、
「それぞれの犬がなぜ頭が良いと言われているのか」
そして、簡単に「犬種の解説」
を交えながら詳しくご紹介していきたいと思います。
せっかく犬を飼うんだから頭の良い犬種がいいな~。
初めて犬を飼うから、しつけがしやすい犬種にしたい!
以前飼っていた愛犬がおバカだった。。。
と考えている方は、多いはずです。
私が以前飼っていたシー・ズーを散歩していた時に、すれ違ったトイ・プードルとお互いに吠え出したのですが、
トイ・プードルの飼い主さんが一言「待て!」といった瞬間、相手のトイ・プードルが「ピタッ」と吠えるのをやめたことがありました。
私のシー・ズーはそのまま吠えていたので、
「こっちおいで」
と言ってリードを引っ張りその場は後にしました。汗
「子犬の時からしつけをきっちりするというのは本当に大切なことなんだな」
と改めて実感した出来事でした。
犬の場合は犬種によって知能の差があるのは事実で、世界中に何百種類という犬種がいて、ミックス犬なども入れると数え切れないほどの種類になります。
すでに、ワンちゃんを飼われている方も、これからワンちゃんを飼おうと思っている方にも参考にしていただけるようにまとめていますので、ぜひご覧いただければと思います。
この記事をご覧いただくことにより
✔頭の良い犬種を知ることができる
✔それぞれの犬種の特徴を学べる
✔簡単しつけ方法を理解できる
上記のようなメリットがあります。
今回の記事をご覧になって、この機会に頭の良い犬種を知り犬種選びに役立てていただければ、幸いです。
今回は、”頭が良い”と言われている犬種ランキングをご紹介したいと思います。
☑頭の良い犬種ランキング TOP10
では、まず初めに頭の良い犬種ランキングの結果から発表したいと思います。
その後に、ランキングの上位に選ばれたそれぞれの犬種が
”なぜ頭が良いと言われるのか?”
そして、犬種の解説や犬種の映像をご覧いただきたいと思いますので、そちらも合わせてご覧くださいね。
ちなみに、今回ご紹介する全ての犬種が「飼い主の最初の命令に服従する確率が95%」ということが報告されており、その順従さが伺えます。
頭の良い犬種ランキング TOP10TOP1 ボーダー・コリー
TOP2 プードル
TOP3 ジャーマン・シェパード
TOP4 ゴールデン・レトリバー
TOP5 ドーベルマン
TOP6 シェットランド・シープドッグ
TOP7 ラブラドール・レトリバー
TOP8 パピヨン
TOP9 ロット・ワイラー
TOP10 オーストラリアン・キャトルドッグ
結果をご覧になっていかがでしょうか?
「自分が飼っている犬種が入っていた!」
という方も
「次は頭の良い犬を飼おう!」
と思われた方もいるかもしれませんね!
では、それぞれの犬の解説に入っていきたいと思いますので、ぜひご覧くださいね。
原産国:イングランド(イギリス)
サイズ:中型犬
体高:48cm~56cm(オス)、46~53cm(メス)
体重:14kg~20kg(オス)、12~19kg(メス)
寿命:10~17年
JKC:22位(2017年 国内登録2,541頭)
価格:取引相場は20万円~30万円
頭の良い犬種ランキングNO.1に見事選ばれた犬種は「ボーダー・コリー」でした。
ボーダー・コリーは、言わずと知れた「世界一賢い犬」として知られています。
ボーダ・コリーの「コリー(Collie)」はスコットランドでは牧羊を意味し、8世紀頃に北欧スカンジナビア半島から海を渡ってイギリスに入り、その地域の牧羊犬と混ざり今のボーダー・コリーに近い姿形になったというのが最も有力な説です。
現在は、
「頭が賢い犬」
「最も優れた牧羊犬」
「ドッグスポーツNO1」
と認知されていますが、ボーダー・コリーという犬種がイギリスで正式に認知されたのは、1976年で、本当に最近のことです。
ドッグショーやドッグスポーツ、訓練競技会に参加するようになってから、その運動能力や訓練性能の良さを買われて、アジリティ、ディスクドッグ競技、フライボール、ドッグダンスなどの様々なドッグスポーツを一緒に楽しめる犬種と言われています。
また、知能が高いこと以外に、ショー・ドッグや家庭犬としても認知度が上がっていて、日本でも多くの愛犬家に人気があります。
このように非常に賢く、まだ高い運動能力を持ち合わせるボーダー・コリーですが、なぜ
「頭の良い犬種」
と言われるようになったのか?
実は、ボーダー・コリーという犬種の重要な歴史を知る必要があります。
まだ、ボーダー・コリーという犬種自体が公式に認定される以前に、牧羊犬競技会が開催されたのですが、この時に出場したヘンプというボーダー・コリーが他の犬種とは全く違うアプローチで家畜をまとめる姿を人々の前で披露しました。
ヘンプは、数え切れないほどの羊を目線を送るだけで誘導し、噛み付いたり吠えたりということを一切しなかったと言われています。
その後、ヘンプの才能に興味を持った愛犬家によって数百頭の子犬の繁殖に関わり、多くの優秀な子孫を残し、現在のボーダー・コリーのベースになっているとされています。
飼育のPOINTボーダー・コリーは、牧羊犬というバックグラウンドがあるため、作業をとても好みます。
大変頭がよく、運動が大好きです。
飼い主には非常に愛情深い反面、知らない人にはきちんと警戒心を持って接することができ、状況を自分で判断して行動することができます。
一つ注意しないとならないことは、
「頭が良い=飼いやすい」
ということは一概に言えないということです。
というのも、頭がよく作業が大好きで活発なボーダー・コリーはを満足させてあげられる飼い主さんないと、飼育が難しいからです。
他の犬種のような運動や遊びのレベルでは満足しない個体が多く、慢性的にストレスが溜まると気が荒くなるという報告もあります。
また、散歩中に急にバイクや自転車を追いかけたりすることがあるので、子犬の頃からしっかりとしつけ、事故につながらないよう注意が必要です。
原産国:フランス
サイズ:超小型犬、小型犬、中型犬、大型犬
体高:サイズにより異なる
体重:サイズにより異なる
寿命:12~15年
JKC:1位(2017年 国内登録75,149頭)※トイ・プードル 74,158頭
価格:取引相場は10万円~40万円(サイズにより異なる)
頭の良い犬種ランキング TOP2には「プードル」がランクインしました。
プードルといえば、以前からJKC(ジャパンケネルクラブ)ランキングでは、上位にランクインする常連です。
2007年3位(1位:ダックス・フンド、2位:チワワ)
だったのですが、10年後の2017年には、
プードルが1位に上昇しました。(2位:チワワ、3位:ダックスフンド)
原産国であるフランスでは、昔から人気が高く『フレンチ・プードル』と呼ばれています。
16世紀までは、現在のプードル(スタンダード)よりも大きいサイズで、
「カモ狩り専門の水猟犬(caniche)」
として活躍していました。
プードルは、大きさによって
「トイ」
「ミニチュア」
「ミディアム」
「スタンダード」
の4種類に分類されており、最近人気を博したように感じる「トイ・プードル」は、驚くことに17世紀ごろには作られており、フランスの上流階級の間で人気の犬種として愛されていました。
特に近年は、「ティーカップ」「ティー」というトイをさらに小型化したプードルの人気が急上昇したことは記憶に新しいと思います。
プードルは、「スタンダード」から「ティー」まで大きさが異なるだけで、体のパーツ比率はすほぼ同じで運動能力や知能の高さは、どのプードルも同レベルと言われています。
日本でも多くの愛犬家が飼育しているプードルですが、「ティー」をさらに別の犬種と掛け合わせるミックス犬なども販売されているのを見かけることが多くなっており、今後も人気が続きそうです。
体力があって、好奇心旺盛なのでいたずら好きな子も多いです。
プードルは病院にも出入りすることができる「セラピードッグ」として知られるように、抜け毛が少ないです。
プードルは毛が抜けないと思っている方も多いようですが、実際には抜け毛はあります。
被毛が伸びるとカールしていくのでですが、カールすることで絡まりやすくなるため、こまめにブラッシングをする必要があります。
また、プードルは運動能力が高いことから高所から飛び降りることがあり、骨折が多い犬種とされていますので、普段から危険な行為はさせないようにしつけ起きましょう。
原産国:ドイツ
サイズ:大型犬
体高:60~65cm(オス)、55~60cm(メス)
体重:30~40kg(オス)、22~32kg(メス)
寿命:9~13年
JKC:41位(2017年 国内登録318頭)
価格:取引相場は7万円~30万円
頭の良い犬種ランキング TOP3には「ジャーマン・シェパード・ドッグ」がランクイン。
ジャーマン・シェパード・ドッグといえば、日本の警察犬でおなじみですが、実は犬種自体が最近になって作られた犬種です。
どこかオオカミに似通った容貌をしていますが、その優れた知能と運動神経、そして何より主人に対する忠実さから、現在は世界中で活躍しています。
・警察犬
・盲導犬
・捜索救助犬
・麻薬探知犬
・爆弾捜索犬
・ショードッグ
・番犬
・牧畜犬
ジャーマン・シェパード・ドッグは、上記のように他に類をみない多才な能力に恵まれた犬種として世界中の人々に知られ、愛されています。
1899年、ドイツにて最初のスタンダード(犬種標準)であるジャーマン・シェパード・ドッグが作られたのですが、基礎となる犬はドイツの農家で飼われていた牧羊犬でした。
最初のスタンダードが作られてから、厳しい監修のもと繁殖を繰り返し、知能が高く運動能力も優れた犬種となりました。
その結果、きちんと訓練された数多くのジャーマン・シェパード・ドッグが第二次世界大戦で軍用犬として活躍したと報告されています。
頭の良い犬種ランキングではTOP3ですが、ボーダー・コリーやプードルにも引けを取らない能力があるということは確かです。
このように、きちんと子犬の頃から訓練することで、将来いろんな現場で活躍できる犬へと成長するのです。
飼育のポイントジャーマン・シェパード・ドッグは、知能・運動能力が高く、主人に順従です。
また、忍耐力が高いだけでなく勇敢な性格をしているため、今この瞬間も世界中で災害や事件の第一線で体を張っています。
ジャーマン・シェパード・ドッグを一般家庭で飼育している愛犬家が比較的少ないというのが現状ですが、子犬の頃から訓練しなかったとしても、生まれつきの知能の高さからストレスを溜めなければ、問題行動を抱えないまま成長するケースもあります。
愛情を持って接してあげるだけでも家族の一員としての自覚を持ち、家族が望んでいることは何か?を考えて行動することができるなど、その優秀ぶりを見る機会は多くあります。
ただし、「訓練を受けて従う」という血が流れているので、訓練により主従関係を明らかにしておくことが、ジャーマン・シェパード・ドッグを飼育する上では欠かせません。
また、たくさんの運動を必要とするため、毎日1時間以上の運動や散歩をしてあげましょう。
原産国:イギリス
サイズ:大型犬
体高:56~61cm(オス)、51~56cm(メス)
体重:30~34kg(オス)、25~32kg(メス)
寿命:10~12年
JKC:12位(2017年 国内登録4,823頭)
価格:取引相場は10万円~30万円
頭の良い犬種ランキングTOP4には「ゴールデン・レトリバー」がランクインしました。
日本でもよく見かけるゴールデン・レトリバーは、穏やかな性格と活発さを併せ持つ人気の犬種です。
元々、水鳥猟でハンターが撃ち落とした獲物を陸地に持ち返る役割を担う犬であり、ゴールデン・レトリバーは、『人間とともに仕事をする』ための犬種だとされています。
イギリス原産ということで、ラブラドール・レトリバーと近い犬種だと認識されることがありますが、実は全く関係のない犬種で、その成り立ちにも交わった過去はありません。
イギリス原産のゴールデン・レトリバーの基礎となった犬種は、ニューファンドランドとウェイビー・コーテッド・レトリバーが交配して生まれた個体だとされています。
ウェイビー・コーテッド・レトリバーは、ラブラドール・レトリバーの基礎となった犬種の交配により作られているので、外見が似ているのはこの影響があるようです。
その後、その犬を元にイギリス国内で改良されていったという歴史がありますが、実はゴールデンレトリバーの歴史は知られていない部分が多いのです。
正式にイギリスケネルクラブに認定されたのは、1903年のことで様々な犬種がある中で非常に新しい犬種となっています。
上記のように、とても利口で、運動能力も高いことが伺えます。
飼育のポイント賢さと忠誠心を兼ね備え、比較的穏和な性格の犬種でとても人気があるゴールデン・レトリバーは、とても遊び好きで小さな子どもの遊び相手になることができます。
また、社会性があり、主人に順従なので、子犬の頃からしつけておくことで賢く成長できますが、放ったらかしにしたり、外で他の犬と交流させてあげないとストレスを抱え、無駄吠えなどの問題行動につながってしまうので、注意が必要です。
ゴールデン・レトリバーは体力があるので、毎日1時間以上の散歩、そして週末は公園や広場で走らせてあげるなど多くの運動が必要な犬種で、飼育環境を選ぶ犬種でもあります。
足に飾り毛がついていて、また長毛なので、週に1回のブラッシング、1ヶ月に一回のカットは欠かさず、運動して汚れたらシャンプーしてあげることで、清潔に保つことができるはずです。
原産国:ドイツ
サイズ:大型犬
体高:66~72cm(オス)、61~68cm(メス)
体重:40~45kg(オス)、32~35kg(メス)
寿命:10~13年
JKC:35位(2017年 国内登録365頭)
価格:取引相場は10万円~25万円
頭の良い犬種ランキング TOP5には「ドーベルマン」がランクインしました。
現在、世界中で警察犬や軍用犬として活躍しているドーベルマンは、とても利口で運動能力が高く、また主人には愛情深い犬種として知られています。
ドイツ原産ですが、ドーベルマンという犬種が作り出されたのも19世紀に入ってからで、歴史も浅いです。
フリードリッヒ・ドーベルマンという人物が自分の身辺護衛を任せられる犬が欲しいという目的で作り出された犬種で、ドーベルマンという名前はこの人物の名前から名付けられています。
護衛を任せるための犬種を作るという目的で作られた犬種だけあって、飼い主に対しては飼い主に対しては非常に従順であり、強い忠誠心と忍耐力を持っています。
日本では、JKC(ジャパンケネルクラブ)ランク35位ですが、AKC(アメリカンケネルクラブ)では、毎年TOP10入りをするほどの人気の犬種です。
ドーベルマンは、アメリカ国内で人気が高いため、繁殖家たちによる雑な繁殖(近親交配)を繰り返した結果、遺伝子異常を持った個体が急増するなど一時期問題になりました。
現在は、アメリカ、日本を含め世界中でドーベルマンの繁殖には細心の注意が払われているため、遺伝子異常を抱えた個体は減少しています。
怖そうな外見とは裏腹に、子どもの遊び相手をしてあげるほど、家族をとても大切にします。
その反面、家族以外の人間、他の犬に対しては警戒心が極めて強く、縄張り意識も高い為攻撃的になり易い側面を持っています。
といっても頭の良い犬種の上位にランクインするぐらいの利口な犬種なので、きちんと訓練をしたり、しつけができていればコントロールすることができます。
ただし、多くの運動を必要とする犬種のため、毎日少なくとも1時間以上の運動をさせてあげられる環境でないとストレスを抱えてしまうので、飼育するのは難しいかもしれません。
以上のことから、賢い犬種ですが、中~上級者向けの犬種だといえます。
原産国:スコットランド(イギリス)
サイズ:小型犬
体高:33~41cm(オス)、33~41cm(メス)
体重:6.4~12kg(オス)、6.4~12kg(メス)
寿命:12~13年
JKC:25位(2017年 国内登録1,874頭)
価格:取引相場は6万円~20万円
頭の良い犬種ランキングTOP6には「シェットランド・シープドッグ」がランクインしました。
シェットランド・シープドッグという犬種をあまり耳にされたことがない方もおられるかもしれません。
この犬種は、牧羊犬として働いていたスコットランド(イギリス)のシェットランド諸島という地域が原産です。
他の牧羊犬と比べ、サイズが小さいことが最大の特徴です。
19世紀までシェットランド諸島内だけで飼育・繁殖されていた犬種で、外に持ち出されてからはラフ・コリーと交配が行われました。
どこか似た外見をしているのは、この犬種が交配により交わったからであると言われています。
体長が体高よりやや長く、小型ですが、牧羊犬に必要な抜群の俊敏性とスピード、忍耐力を備えている頼れる犬種です。
現在では、牧羊犬として使われることはほとんどなくなりましたが、判断能力、利口さ、運動能力などが評価され、ドッグスポーツなどで活躍しています。
とても優雅で利口な犬種だということがお分かりになると思います。
ドッグスポーツや競技会でも上位にランクインするほどの実力を兼ね備えています。
飼育ポイント俊敏な動きで、牧羊犬として優秀なシェットランド・シープドッグですが、非常に愛情深く、主人に対し順従です。
また、訓練にも忍耐強く取り組み、責任感も強く飼いやすいので、初心者には比較的飼育しやすい犬種といえます。
ただし、牧羊犬としての背景(警戒心が強い)から吠えることが多いですが、運動不足などからくるストレスによってムダ吠えをする場合もありますので、マンションやアパートなどで飼育するには不向きです。
また、慢性的なストレスを溜めないように、毎日1時間以上の散歩や公園で運動させるなどが理想です。
JKC(ジャパンケネルクラブ)25位という人気があることからも飼育しやすい犬種なので、優秀な小型犬を飼いたい方は、一度検討してみても良いかもしれませんね。
原産国:イギリス
サイズ:大型犬
体高:57~62cm(オス)、55~60cm(メス)
体重:29~36kg(オス)、25~32kg(メス)
寿命:10~14年
JKC:15位(2017年 国内登録4,266頭)
価格:取引相場は8万円~20万円
頭の良い犬種ランキングTOP7には「ラブラドール・レトリーバー」がランクインしました。
ラブラドール・レトリバーは、日本国内でも人気の犬種で、様々な仕事をこなす優秀な犬種として知られています。
・災害救助犬
・盲導犬
・介助補助犬
・麻薬探知犬
など、私たちの身近で働いているパートナーです。
ラブラドール・レトリバーの先祖は、16世紀頃のカナダのニューファンドランド島で漁師の仕事を手伝う「水猟犬」として活躍していました。
イギリス原産の犬種で、1820年ごろに持ち込まれたセント・ジョンズレトリバーがベースになった犬種だとされています。
画像のように、セント・ジョンズレトリバーは、カラーがブラックしか存在しておらず、交配を重ね、今のような明るいカラーになったとされています。
ラブラドール・レトリバーという犬種名でずっと呼ばれていましたが、正式にイギリスケネルクラブで認められたのは、1903年と最近になってからです。
ちなみに、カナダに「ラブラドール半島」がありますが、ラブラドール半島が原産ではありません。
ラブラドール・レトリバーは、非常に聡明で穏やか、運動能力が高く、あらゆる年代の子供や他の動物に対しても非常に友好的な優れた家庭犬になると評価されています。
また、攻撃性が低く他人を警戒することがほとんどない性格なので、ラブラドールの愛犬家は多いです。
このように、主人だけでなく子どもにも非常に愛情深く接している姿を見ると、JKCランク15位というのも納得ですね。
ただし、ラブラドールの温厚な性格に付け入り、日本国内で盲導犬として活躍しているラブラドール・レトリバーに刃物を突き刺したり、暴行や危害を加える悪質な犯行が数件発生しており、全国的に問題となったことは記憶に新しいです。
人のために活躍している犬をしっかり守っていくことが今後の課題です。
大型犬ですが、室内で飼育している愛犬家も多く、子犬の頃からきちんとしつけをすることで問題行動を起こさず、家族の一員として安心して生活していくことができます。
ただ、大きな体型とは真逆で攻撃性や警戒心が低いため、番犬としては期待できません。
運動能力は高いため、散歩だけでなくフリスビーキャッチ、ボールなどのアクティビティを取り入れるとラブラドールを満足させてあげられますので、毎日出来るだけ多く運動させてあげましょう。
原産国:フランス
サイズ:超小型犬
体高:20~28cm(オス)、20~25cm(メス)
体重:4~5kg(オス)、4~5kg(メス)
寿命:13~15年
JKC:14位(2017年 国内登録4,470頭)
価格:取引相場は5万円~25万円
頭の良い犬種ランキングTOP8には「パピヨン」がランクインしました。
日本国内で人気のある犬種の中で、パピヨンはトップクラスに知能が高い犬種で、耳がピンッと立ってい愛らしい姿が根強い人気の理由かもしれません。
トイ・サイズの犬種のなかではもっとも従順で反応がよく、穏やかで人なつこいパピヨンですが、パピヨンの先祖犬は、スペイン原産のトイ・スパニエルだとされています。
かの有名なマリー・アントワネットが溺愛していた犬種がパピヨンとされており、貴族に愛される愛玩犬として歴史があります。
ちなみに、当時のパピヨンの多くは垂れ耳でスピッツと後輩を重ねることで、全てのパピヨンの耳が立つようになったとされています。
超小型犬で、人々から愛されているパピヨンですが、とても遊び好きな犬種で、見知らぬ人や他の犬、子供が相手でも警戒心が殆ど無く、仲良く遊ぶことができます。
超小型で可愛いパピヨンですが、きちんと訓練することができれば、ドッグスポーツやショードッグにも参加することができる優秀な犬種です。
飼い主さんと遊ぶだけでなく、運動することも大好きなので、一般家庭で飼育する場合は、最低1日一回の散歩と、さらに毎日家の中を走り回るだけでもストレスを発散することができます。
賢いパピヨンですが、子犬の頃からしっかりとしつけないとわがままな性格になってしまうこともあるので、注意が必要です。
また、活発だからといって高いところからジャンプさせたりすると、骨折してしまうことがあるので、危険な行動をさせないように飼育してあげましょう。
原産国:ドイツ
サイズ:大型犬
体高:61~69cm(オス)、56~63cm(メス)
体重:50~60kg(オス)、35~48kg(メス)
寿命:8~10年
JKC:45位(2017年 国内登録232頭)
価格:取引相場は10万円~40万円
頭の良い犬種ランキング TOP9には「ロット・ワイラー」がランクインしました。
ロット・ワイラーは、あまり一般的に知られている犬種ではありませんが、牛の群れを護衛しながら長距離を移動させるといった作業能力に長け、優れた番犬としても、並外れた力強さと俊敏性、忍耐力を持ち合わせています。
ロット・ワイラーの歴史は非常に古く、西暦73年頃にイタリア、ローマ軍が軍用犬として連れていたとされています。
ロット・ワイラーの先祖犬は、モロサス・タイプの犬種とされていて、モロサス・タイプの犬種は、もともと闘犬として作られていましたが、非常に利口だったため改良され「牛追い」ができる「牧牛犬」としてロット・ワイラーが作られました。
ロット・ワイラーは、牛追いができるだけでなく、
飼い主の現金を守る警備犬「ガードドッグ」
として働いてもらうために飼育する人も出るほどでした。
1870年代になると「ドーベルマン」を作り出すための交配に使われ知名度が上がりましたが、現在は、警察犬や軍用犬、山岳救助犬など様々な仕事をこなす犬種として世界中で活躍しています。
上記のように、運動性能が高く、非常に利口です。
また、強いアゴで犯人に襲いかかることもできるので、「ドーベルマン」と同様に軍用犬や警察犬として使われることが多いです。
ロット・ワイラーは、運動能力が高く、賢く、そして主人には愛情深い犬種です。
子犬の頃からきちんとしつけや訓練をすることで、頼れる番犬にもなります。
ただ、オスの成犬であれば体重が50kgを超えるので、しつけがきちんとできていないと散歩時や運動させる際に制御ができない、という事態になってしまいます。
また、防衛心や警戒心が強いため不審者と思う人を襲ったり、事故を起こす可能性もあるので、子犬の頃から出来るだけ他の犬種と交流させたり、家族以外と触れ合うことで社会性を養っておくほうが良いでしょう。
どちらかというと寒い気候の中で過ごすことを好み、暑い気候の環境には適しません。
筋肉質で活発なので、運動や訓練などを1日1時間以上させてあげることが望ましいです。
原産国:オーストラリア
サイズ:中型犬
体高:46~51cm(オス)、43~48cm(メス)
体重:15~16kg(オス)、14~16kg(メス)
寿命:13~15年
JKC:115位(2017年 国内登録6頭)
価格:取引相場は15万円~30万円
頭の良い犬種ランキングTOP10には「オーストラリアン・キャトル・ドッグ」がランクインしました。
オーストラリアン・キャトル・ドッグは、あまり知られていない犬種ですが、数ある犬種の中でも利口な中型犬種として世界では知られています。
ベースになっている犬種は、オーストラリア原産のティモンズ・バイターという犬種です。
牛を管理する使役犬を
「ヒーラー」
と呼びます。
ティモンズ・バイターは、優れたヒーラーだったのですが、牛の制御で噛みつきすぎるという欠点もあったため、完璧なヒーラーを目指し作られたのが、オーストラリアン・キャトルドッグです。
ただし、現在のオーストラリアン・キャトル・ドッグが作られるまでには、様々な犬種を掛け合わせたことで知られており、
・ハイランド・コリー(スコットランド産)
・ディンゴ・オーストラリアン・ケルピー(野生)
・ダルメシアン(クロアチア)
・ブルテリア(イングランド)
などが掛け合わされたと言われています。
当時、牛をコントロールする高い技能を持ったヒーラーを作出することが求められました。
オーストラリアン・キャトルドッグは、危険なヒーラーを持ち前の俊敏さ、利口さ、勇敢さでこなし、一躍オーストラリア中でトップのヒーラーに君臨する犬種となりました。
制御するのが難しい、荒っぽい牛をコントロールするために作られため、驚くべき忍耐力と申し分のない敏捷性を併せ持っているだけでなく、知性も高く忠誠心も高いとされています。
ただし、牛をコントロールする仕事柄、ときどき頑固な面を見せることもあります。
上記のように、牛を見かけると本能が働きコントロールしようとする積極的な姿勢を見ることができます。
日本では、ヒーラーとして活躍できる場がないので、牧羊犬として飼育されることはほとんどないでしょう。
オーストラリアン・キャトル・ドッグは、しつけの飲み込みや状況判断能力は優れており、運動能力も高い犬種です。
そのため、飼育は比較的簡単だと言われますが、牧羊犬をしていたバッググラウンドから少し頑固な一面を見せることがあります。
中型犬ですが、体力があるため、毎日1時間以上の散歩をさせてあげましょう。
オーストラリアン・キャトル・ドッグは、あまり吠えないヒーラーとして有名ですが、一般家庭で飼育する場合、散歩の時に知らない犬に吠えることがあります。
また、牧羊犬の性質から、牛のかかとを噛むように主人のかかとを噛むといった問題行動を起こすことも稀にありますので、子犬の頃からよくコミュニケーションをとり、訓練してあげましょう。
いかがだったでしょうか?
今回は、頭の良い犬種ランキングTOP10についてご紹介させていただきました。
ぜひ、ワンちゃん選びにお役立てくださいね。
最後まで、ご覧いただきありがとうございました。