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頭の悪い犬ランキング ワースト10
- 2014/11/10
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皆さんは、どんな犬種が好きですか?
トイ・プードル、チワワなどの人気の小型犬種からゴールデンレトリーバーやシベリアンハスキーといった大型犬種まで、日本では様々な犬種が飼われています。
可愛さ溢れるワンちゃんですが、いざ飼ってみると思ったように言うことを聞いてくれないということもあります。
「うちの愛犬は全然言うことを聞いてくれない。。。」
「子犬の頃からしつけをしておけばよかった。」
「お友達の飼っている犬はお利口さんなのに!泣」
といった悩みを持っておられる方も少なくないでしょう。
実は、”愛犬が言うことを聞いてくれない”、”しつけが上手くいかない”という原因の一つとして、犬種が関係しているのをご存知でしょうか?
今回は、
”頭の悪い犬種ランキング”
をテーマに、頭の悪い犬種ランキング ワースト10をご紹介したいと思います。
この記事をご覧いただくことによって、
✔なぜ犬種によって知能の差があるのかを学べる
✔頭の悪い犬種へのしつけのポイントを知ることができる
というメリットがあります。
ぜひ、ご覧くださいね。
目次
頭の悪い犬種はアホ可愛い?
今回は、「頭の悪い犬種」というテーマで頭の悪い犬種ランキングをご紹介していますが、私は頭の悪い犬種が大好きでして(笑)。
というのも、「シー・ズー」一匹と「トイ・プードル」を二匹飼ったことがありますが、頭の悪い犬TOP10に入るような犬は飼ったことがありません。
ですが、定期的にお邪魔する雑貨屋さんがペキニーズを飼っているので、毎回15分くらいヨシヨシ・サワサワしまくっています。笑
実は、ペキニーズは頭の悪い犬TOP7に見事選ばれているのですが、印象はというと
「鼻息が荒い」
「お互いに怪我するぐらい飛びついてくる」
「全然、言うことを聞いてくれない」
という感じで、とにかくアホで可愛すぎるんです!
鼻息は本当に荒く、鼻水がいっぱい飛んできます。笑
問題の可愛いペキニーズはこの子です↓
少し話は逸れてしまいましたが、次は見事、頭の悪い犬TOP10に選ばれた犬達ご紹介をさせていただきたいと思いますので、ぜひご覧ください!
頭の悪い犬種ランキング ワースト10をご紹介!!
今回ご紹介している頭の悪い犬種たちは、犬種特有の性格やバッググラウンドが関係している場合が多くあります。
頭の悪い犬種であっても、中には頭の良い子ももちろんいますし、反対に頭の良い犬種であっても飼い主の言うことをあまり聞かない子も少なくありません!
一つだけお伝えしておきたいことは、
ということです。
それぞれの犬種の解説部分で、
「なぜこの犬種は頭が悪いのか?」
「なぜ頭が悪いと思われているのか?」
をお伝えしていますので、合わせてご覧いただけると幸いです。
それでは、頭の悪い犬種ランキング ワースト10の結果を発表します!!
頭の悪い犬種ランキング ワースト10ワースト1 【アフガン・ハウンド】
ワースト2 【バセンジー】
ワースト3 【ブルドッグ】
ワースト4 【チャウチャウ】
ワースト5 【ボルゾイ】
ワースト6 【ブラッド・ハウンド】
ワースト7 【ペキニーズ】
ワースト8 【ビーグル】
ワースト9 【マスティフ】
ワースト10 【バセットハウンド】
では、それぞれの犬種のご紹介をしてますので、ご覧ください。
ワースト1 アフガン・ハウンド
原産国:アフガニスタン
サイズ:大型犬
体高:68cm~74cm(オス)、60~69cm(メス)
体重:26kg~34kg
寿命:12~14年
JKC:72位(2017年 国内登録78頭)
価格:取引相場は20万円~30万円
頭の悪い犬種ランキングワースト1に見事選ばれた犬種は、アフガン・ハウンドです!
アフガン・ハウンドという犬種を初めて知った方も多いと思いますが、アフガン・ハウンドは、アフガニスタン原産の長毛サイト・ハウンド(視覚型狩猟犬)で、
紀元前4000年頃シナイ半島に存在していたようです。
写真をご覧いただくとお分かりになると思いますが、被毛が非常にエレガントで貴族の雰囲気を醸し出しています。
また、アフガン・ハウンドは、旧約聖書に記されているノアの箱舟に乗った犬とされており、世界最古の犬種ではないかと言われています。
その生息は紀元前3000年~4000年という説があります。
というのも、古代エジプトの建造物や記録物にアフガン・ハウンドらしき姿が記されているからです。
古代エジプトで飼われていた後、アフガニスタンに渡り、アフガン・ハウンドとして現在も狩猟犬として活躍しています。
中東の古代犬種であるサルーキが入ってきて、土着の犬種と交雑したのが始まりだとされています。
砂漠の夜の厳しい寒さに耐えるためにコートが発達し、走る際重くならないように軽く変化を遂げました。
「こんな優雅な姿で狩猟なんか出来るの?」
と思われた方は以下の動画をご覧ください。
そうなんです。
優雅な出で立ちとは異なり、とっても脚が速いんです!!
交配に使われたサルーキが犬種最速の脚を持っていることもあり、アフガン・ハウンドも尋常じゃないぐらい脚が速い!
そのため、日頃からたくさん運動させてあげられる飼い主さんしか飼うことが難しいのです。
では、これだけ素晴らしい犬種であるアフガン・ハウンドはなぜ「頭が悪い犬種のワースト1」なのでしょうか?
実は、頭が悪いと思われている”ある理由”があるんです。。。
アフガン・ハウンドは狩猟を背景に人と交わってきた犬種で、時には自分の判断で獲物を捕らえることも必要なってきます。
この自分で物事を考え、独断で行動するという犬種ならではの特徴が飼い主さんからみると「飼い主の言うことを聞かないバカな犬種だ!」
と解釈されるため、頭の悪い犬種というレッテルを貼られてしまったのです。
また、狩猟の精神が残っている個体も多いので、小動物を追いかけたりすることもあるため、犬種の背景を理解し、コントロールしてあげられる方しか飼育が難しいという問題もあります。
ちなみに家庭内では、飼い主さんのいうこと聞くことも当然ありますが、イペースで生活するというイメージがぴったりです。
また、マイペースで気まぐれな性格から、犬というより猫っぽい性格と言われる犬種です。
ワースト2 バセンジー
原産国:コンゴ共和国
サイズ:中型犬
体高:41~43cm(オス)、38~41cm(メス)
体重:10~12kg(オス)、9~11kg(メス)
寿命:12~16年
JKC:89位(2017年 国内登録26頭)
価格:取引相場は10万円未満~30万円以上とまちまち
頭の悪い犬種ランキングワースト2に輝いたのは、バセンジーです。
またまた、聞き慣れない犬種の名前が登場しました。
バセンジーもアフガン・ハウンドと同様古代エジプト時代にすでに存在した最古の犬種の一つです。
古代エジプトの遺跡で発見された美術品や装飾品、さらに壁画などにもバセンジーの姿が描かれていたことは有名です。
JKCランクが、50位を超えると全国でも登録数が200頭を切るため、お散歩でもほとんど見かけることはありません。
バセンジーに限っては、今まで1度しか見たことがありません。。。
私が会ったバセンジーの第一印象は、物静かで穏やかでしたが、バセンジーは変わった犬種として知られています。
まず、普通の犬なら「ワンワンッ」と鳴くところが「ガウガウッ」と鳴いたり、稀に遠吠えすることもあるのです。
遠吠えはこんな感じです↓
遠吠えするなんて狼のようですが、穏やかで大人しい性格です。
また、バセンジーはとても清潔な犬種で、自分の臭いを常に確認したり、普段から毛づくろいをすることも怠りません。
バセンジーはパックでの狩猟に使われ、サイトハント(視覚猟)とセントハント(嗅覚猟)を同時に行える優れた性質を持っていたため、非常に重宝されていて大切に飼育されていたようです。
この犬種の一番の特徴はやはり吠えないことで、飼い主や家族には愛情深くてよく甘えるが、その他の人に対しては警戒心を緩めず、額に強くしわを寄せていることが多いです。
ここまでをご覧になって、
「バセンジーを飼ってみたい!」
「頭が悪そうに見えないけど?」
と思われた方もいるかもしれません。
そのため、飼い主さんの言うことを聞くのが難しく、子犬の頃から根拠よくトレーニングしていないと全く飼い主さんの指示に従わない、ということも珍しくありません。
自分が興味のあることやしたいことには積極的ですが、それ以外のことはスルーしてしまう性格で、しつけが非常に入りにくい犬種の一つだといえます。
ワースト3 ブルドッグ
英語表記:Bulldog
原産国:イングランド(イギリス)
サイズ:中型犬
体高:33~41cm
体重:23~25kg(オス)、18~23kg(メス)
寿命:8~10歳
JKC:29位(2017年 国内登録926頭)
価格:取引相場は20~30万円
頭の悪い犬種ランキングワースト3に選ばれたのは、ブルドッグです。
ブルドッグは、日本でもたくさん飼われている犬種の一種で、JKCランキングは29位で国内で1000頭近く飼われています。
イギリスでは、13世紀頃から闘牛とブルドッグを戦わせるブルペイティングという娯楽が流行った時代がありました。
その後、500年ほどの間ブルペイティングは続きましたが、この時代に闘牛と戦っていた犬こそがブルドッグの先祖です。
ですが、この当時のブルドッグは今のブルドッグと容姿が大きく異なりました↓
画像をご覧いただくとお分かりになると思いますが、現代のブルドッグと違い、四肢が長く、また下顎が出ていません。
(1835年頃)に闘牛とブルドッグを戦わせるブルペイティングが禁止された以降は、ブルドッグの需要が一気に減少し、一時は絶滅の危機を迎えますが、ブルドッグ愛好家の手により少しずつ愛玩犬として改良が重ねられ、今の姿になりました。
長きに渡りブルペイティングとして攻撃的な性質を持って繁殖を繰り返されてきたブルドッグですが、ブルドッグ愛好家の改良が功を奏して攻撃性や凶暴性が無くなり、それに伴い庶民の間で愛玩犬として人気が高まりました。
ブルドッグは、頑固で忠実な性格で、今ではイギリスを象徴する代表的な犬種になっており、フレンチ・ブルドッグやブルテリアなどの犬種を作り出す際にもベースとなっていることからも、ブルドッグの人気の高さが伺えますね。
ブルドッグは、重心が低く横に「ユッサユッサ」揺れながら歩く姿は本当に可愛いです。
怖い顔つきとは正反対に穏やかで優しい心を持ってるブルドッグは、今でも多くの人に愛されています。
特徴のある顔つきは愛らしいチャームポイントの一つなのですが、鼻が短いため、体温調節が苦手でよだれやいびきが多く、足も短いため地面からの照り返しの影響を受けやすいため涼しい場所で飼う必要があります。
頭部と鼻が近い犬種を短頭種または短吻種と呼ぶのですが、この種は眼窩が浅く目が飛び出している為、目の疾患や怪我が多く、後頭部に激しい衝撃を加えられると眼球が飛び出してしまうケースも起こるので充分注意が必要です。
そんなルドッグですが、なぜ頭が悪いと言われているのでしょうか?
ブルドッグは一般的にしつけが入りにくい犬種として知られています。
その一番の理由は頑固さが関係しています。
ブルドッグは、飼い主に対し忠誠心が強く、家族や他の人に対しても甘えん坊で温厚な性格をしています。
しかし、頑固な一面が強く、自分が納得しないと言うことを聞かないという一面があるのです。
そのため、頭の悪い犬種と言われることが多いですが、子犬の頃から根気よく訓練していけば、最低限覚えないといけないことは覚えられるはずですので、諦めずに取り組みましょう。
《関連記事》
・ブルドッグ
・フレンチ・ブルドッグ
ワースト4 チャウチャウ
原産国:中国
サイズ:大型犬
体高:48~56cm(オス)、46~51cm(メス)
体重:25~32kg(オス)、20~27kg(メス)
チャウチャウ:9~15歳
JKC:52位(2017年 国内登録157頭)
価格:取引相場は25~35万円
頭の悪い犬種ランキングワースト4は、チャウチャウです。
チャウチャウは、中国華北原産の犬種で、2000年以上前から中国で飼育されている土着犬です。
画像をご覧いただくとお分かりになると思いますが、非常にがっしりとした大きな体格で、鼻が短く青黒く、特徴的な舌は青舌と呼ばれています。
↑(舌が青い)
チャウチャウは、改良を加えられ番犬から中国では、食用犬として人間に食べられることも多く、賛否両論を呼んでいます。日本でも、ペットとしてちらほら見かけます。
知性が低いため根気が多少必要ですが、しつけが上手くいけば飼いやすいようです。
チャウチャウは、猟犬や番犬といった目的で飼育されていましたが、それ以上に食用(人間が食べるため)として繁殖させられる珍しい犬種でした。
太りやすく肉がつきやすいように改良を重ねた結果、運動能力は低く、また気質が荒い部分がありますが、アホ可愛い犬種です。
1900年頃にイギリスでビクトリア女王の目に止まったことで、イギリスにチャウチャウが持ち込まれ家庭で飼えるように改良が重ねられました。
1906年AKC(アメリカンケネルクラブ)に登録された後、日本国内のCMに登場したことで一時大ブームとなりましたが、気質の荒い部分は残存しているため飼育が難しく、また大型犬ということもあって、現在はJKC52位とあまり人気はありません。
では、チャウチャウが頭の悪い犬種と言われるのはどうしてでしょうか?
もう一つ大きな要因としては、過去に暴力的な繁殖が行われていたこともあって、遺伝的な欠陥を持つ個体も多く、遺伝的欠陥部分を受け継いでしまっている子も少なくないので、そういうことも含めて、初心者向きの犬種ではありません。
飼い主や家族に対して忠実な性格ですが、その頑固さと生まれながらの気質の荒さからなかなか言うことを聞いてくれない、ということがあります。
子犬の頃から社会性を学ばしながら、根気よく訓練を重ねていく、という向き合い方が必要な犬種の一つだといえます。
ワースト5 ボルゾイ
頭の悪い犬種ランキングワースト5には、ボルゾイがランクインしました。
原産国:ロシア
サイズ:大型犬
体高:75~85cm(オス)、68~78cm(メス)
体重:35~45kg(オス)、27~40kg(メス)
寿命:7~10歳
JKC:39位(2017年 国内登録329頭)
価格:取引相場は15~30万円
アフガン・ハウンドと似ているボルゾイは、13世紀初期の頃ウサギ狩りの猟犬として活躍していましたが、
その後オオカミなどの大型の獲物を狙えるようにロシアン・シープドッグ(↓)と交配を行い、今の大型のサイズのボルゾイになったと言われています。
ボルゾイはロシア原産の大型犬で、優れた視覚で獲物を捉えて追いかけるという猟に使われているのですが、2~3頭のボルゾイで狼を追いかけるだけでなく襲い掛かり仕留めるほど、勇敢な犬種です。
この当時、ボルゾイは「ロシアン・ウルフハウンド」という名前で知られ、貴族しか飼うことの許されない高級犬種として知られ、ロシアからイギリス、アメリカに渡り貴族に愛されていました。
その後、「ロシアン・ウルフハウンド」という名前で1892年にAKC(アメリカンケネルクラブ)に登録されていましたが、1936に「ボルゾイ」と名前が変更され、現在に至ります。
ボルゾイは、人に対しても愛情深く、飼い主や家族にも忠実です。
また、遊び好きで散歩や運動が大好きです。
ただし、狩猟本能から小動物や逃げるものを追いかけてしまうこともあるため、屋外ではリードをつけていないと事故につながる可能性があります。
ご覧のように脚力は高く、ジャンプ力もあるので、1m程度の柵なら飛び越えてしまいます。
日本でもたまに見かけることのあるボルゾイですが、毎日1時間以上の散歩や十分な運動量を必要とするため、ボルゾイを飼いたくてもボルゾイを飼える環境でない場合が多いでしょう。
人懐こく、人間に対しては非常に従順なボルゾイですが、なぜ頭の悪い犬種と言われるのでしょうか?
温厚で利口なボルゾイですが、頭の悪い犬種と言われる背景はその本能にあります。
昔から、小動物や狼のハウンドドッグとして活躍してきた背景から、主人から遠く離れても犬自身の判断で行動しないとならない必要があったため、自分の判断能力を信用しており、またプライドが高いということからも「しつけの入りにくい犬」「頭の悪い犬種」と評価されることが多いです。
こういう部分で、アフガン・ハウンドと背景が似ていると言われます。
一般家庭で飼う場合は、子犬の頃からしっかりとしつけを行い、社会性を学ばせ、オフリード時に独断で獲物を追いかけないように訓練する必要があります。
ワースト6 ブラッド・ハウンド
頭の悪い犬種ランキングワースト6には、ブラッド・ハウンドがランクインしました。
原産国:ベルギー
サイズ:大型犬
体高:64~69cm(オス)、58~64cm(メス)
体重:41~50kg(オス)、36~45kg(メス)
寿命:10~12歳
JKC:136位(2007年 国内登録1頭)
価格:取引相場は15~30万円
ブラッド・ハウンドは、ベルギー原産のセントハウンド犬種です。
8世紀の初頭に、ベルギーの修道院で飼われていたとされており、何百年もかけて修道院で改良が重ねられた結果「セント・ヒューバート・ハウンド」という犬種が先祖だとする説が最も有力です。
ブラッド・ハウンドの最大の特徴は、数ある犬種の中でもトップクラスを誇る「嗅覚」です。
ご存知の方も多いと思いますが、世界中で警察犬として活躍しており、狩猟の本能も相まって臭いで敵を追跡することを得意としています。
そのことから「純潔の猟犬」と呼ばれ、現在でも世界各国で活躍しています。
日本国内で活躍している警察犬は下記の7犬種なので、ブラッドハウンドの活躍を見ることはありません。
・ゴールデンレトリーバー
・ラブラドールレトリーバー
・ドーベルマン
・エアデールテリア
・コリー
・ボクサー
2007年以降、JKC(ジャパンケネルクラブ)のランキングに載っていないことを考えると、日本国内で出会う可能性は非常に低いです。
実猟・実用の犬(実猟タイプ)とショー用・ペット用の犬(ショータイプ)とでは、容姿が微妙に異なっています。
性格は温和で従順で子どもと遊ぶことも大好きですが、その反面警戒心が強く、体の力も強いので子犬の頃からしっかりと訓練を行なう必要があります。
走り回るなどの運動はあまり好きではないようですが、集中力がかなり高く、黙々と臭いを追跡することが大好きなので、散歩の時間は長くなりがちなようです。
上記のようにかすかな痕跡を鼻で追跡し、目的物までたどり着けるのはブラッド・ハウンドならではなのかもしれませんね。
では、警察犬としても活躍しているブラッド・ハウンドが頭の悪い犬種だと言われるのはなぜでしょうか?
ブラッド・ハウンドは、その優れた嗅覚から警察犬として訓練を受けますが、一般家庭でしつけるのは難しいと言われています。
集中力は高いのですが、自分の世界に入ってしまうと、なかなか飼い主の言うことを聞いてくれないということもありますので、初級者にはブラッド・ハウンドの飼育は向いていないと言えます。
ワースト7 ペキニーズ
頭の悪い犬種ランキングワースト7には、冒頭でもご紹介したペキニーズがランクインしました。
原産国:中国
サイズ:小型犬
体高:19~21cm(オス)、18~20cm(メス)
体重:3~7kg(オス)、2.5~6kg(メス)
寿命:12~15歳
JKC:19位(2017年 国内登録3,274頭)
価格:取引相場は5~20万円
原産国が中国のペキニーズは、紀元前にはすでに存在していたとされる歴史のある犬種です。
当時、「チベタン・スパニエル」という犬種がチベットの寺院で飼育されており、僧侶により飼育、繁殖させられてきた犬種です。(↓)
いる原産国は中国で、寒さに強く、暑さに弱いことが特徴の一つです。
釈迦の教えにより、チベタン・スパニエルを獅子に似つかせるよう改良し、誕生したのが現在のペキニーズです。
ペキニーズは、奏の始皇帝やその後の皇帝にも献上される貴重な獅子犬となり、宮廷内のみ飼育が許される特別な犬種となりました。
ペキニーズは小型犬の中でも比較的大型で、どこかシー・ズーやマルチーズに似た姿がなんとも愛らしく、日本でも人気が高い犬種の一つです。
姿かたちは、マルチーズやシーズーと似ていても、立ち振る舞いや性格は全く異なり小型な外見に似合わず、堂々としており勇敢で大胆、自尊心が高い犬種です。
モサモサッとした塊が走っているように見えて、本当に可愛い犬種です。
そんなペキニーズですが、なぜ頭の悪い犬種と言われているのでしょうか?
飼い主に忠実ですが、独立心が強く、また気まぐれな一面があり、飼い主に甘えるといったことが少ないです。
飼い主さんの膝に乗りに行ったり、一緒に寝る犬も多い中、ペキニーズは自分から甘えにいかないことも多く、その独立心が伺えます。
当然個体差はありますが、しつけが難しく、飼い主さんの指示に従うことが少ない犬種なのです。
ただ、飼い主さんや家族には懐くので、飼いにくいと感じる方はそう多くないようです。
ワースト8 ビーグル
頭の悪い犬種ランキングワースト8には、ビーグルがランクインしました。
原産国:イングランド(イギリス)
サイズ:中型犬
体高:36~41cm(オス)、33~38cm(メス)
体重:10~11kg(オス)、9~10kg(メス)
寿命:12~15歳
JKC:20位(2017年 国内登録2,796頭)
価格:取引相場は10~20万円
ビーグルと聞いてある有名なキャラクターを思い浮かべませんか?
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、答えはスヌーピーです!
こう見ると確かにスヌーピーに似ていますね。
キャラクターのモデルにもなったビーグルは、元々はイングランドで猟犬として活躍していました。
ビーグルは、世界最小のハウンドドッグとして13~14世紀にウサギ狩りを行っていたとされ、その先祖はイングリッシュ・フォックスハウンド(キツネ狩り犬)と言われています。
ビーグルとして世間に知られるようになったのは、16~17世紀頃ですが、現在でもAKC(アメリカンケネルクラブ)のランキングTOP10入りを続けるなど、世界的な人気犬種と言えます。
ビーグルは、その長い鼻から嗅覚にとても定評があり、日本の成田空港では【検疫探知犬】として、持ち込み禁止の食品や物品を嗅ぎ分ける【ワーキングドッグ】として活躍しています。
ビーグルは、温厚な性格かつ平和主義者なので、争いを好まず、また大変愛情深い犬種として知られています。
ウサギ狩りをするときは集団で行動していたため、社会性が備わっていますが、散歩中には飼い主さんの制止を振り切って走ろうとすることもあります。
ハウンド・ドッグなので、多くの運動量が必要であり、毎日1時間以上の散歩をすることが望ましいです。
動画を見る限り、愛情たっぷりでいたずら好きな犬種のイメージを持つと思うのですが、なぜ頭の悪い犬種と言われるのでしょうか?
自らの力で獲物を捕まえるため、頑固な一面があります。
また、興奮しやすくムダ吠えが多い犬種として有名です。
こういうことから「しつけが入らない犬種」「頭が悪い犬種」としてランクインしてしまっているようです。
飼い主には順従で忠誠心も固いですが、狩猟本能が強く落ちている物をすぐに口にくわえる習性があるので注意が必要です。
ワースト9 マスティフ
頭の悪い犬種ランキングワースト9は、マスティフがランクインしました。
原産国:不明(諸説あり)
サイズ:大型犬
体高:72cm~78cm
体重:55~70kg
寿命:6~10歳
JKC:83位(2017年 国内登録31頭)
価格:取引相場は25~60万円
マスティフという犬種を初めて耳にされた方もいると思います。
マスティフは、成犬になると成人男性ほどの体重になる大型犬で、超大型で高級犬として知られるチベタン・マスティフという犬種が祖先とされています。
チベタン・マスティフは100万円以上~2億円で取引される富豪犬種として一時期話題になりました。
現在、マスティフグループいわゆる、マスティフと血縁関係のある犬種が多数存在しています。
・チベタン・マスティフ
・ナポリタン・マスティフ
・ドゴ・アルヘンティーノ
・ブルマスティフ
・グレートデーン
・セント・バーナード
・イタリアン・コルソ・ドッグ
・ボルドー・マスティフ
・ペロ・デ・プレサ・カナリオ
・ブラジリアン・ガード・ドッグ
・ピレニアン・マスティフ
・カ・デ・ブー
・土佐闘犬
・ラフェイロ・ド・アレティジョ
上記の犬種は、すべてマスティフグループの犬種たちです。
マスティフ系の起源自体は、諸説があります。
・2700年前のバビロニア
・3000年前のエジプト
・3100年前の中国
このように、起源ははっきりとしないものの、少なくとも3000年前にはその存在が知られていたということは確かです。
長い間、番犬として飼育されていたマスティフは、マスティフグループの犬種の根幹犬種であり、マスティフを交配させ作出されたと言われています。
マスティフは古くから「闘犬」として、複数のマスティフをクマやライオンと戦わせる娯楽として用いられ、イギリスやアメリカで人気を博しました。
17世紀頃には、クマとマスティフを戦わせる「ベア・ファイティング」はイギリスの国技の一つとして浸透していたほどです。
マスティフの性格としては、その怖そうな顔や闘犬として戦ってきた歴史とは裏腹に、温厚な個体も多く、また飼い主には忠誠心が強いなど、番犬として現在でも日本国内で飼われています。
上記をご覧になるとお分かりになると思いますが、赤ちゃんと遊んであげている姿はとても微笑ましく、愛情深い犬種だということがお分かりになると思います。
では、マスティフはなぜ頭の悪い犬種とされているのでしょうか?
それに加えて闘犬として使われていた種類の雄犬は攻撃的なものが多いため、飼育にはしっかりとした管理としつけが必須となります。
噛み癖のあるマスティフに関しては、他の犬種と違い、力が強いため危険で、子犬の頃からしっかりと訓練しておかなければなりません。
基本的には興奮することもなく、のんびりとしている性格なのですが、何かに恐怖を感じると急に飛びかかることもあるため、初心者が飼うにはおススメできません。
ワースト10 バセット・ハウンド
頭の悪い犬種ランキングワースト10には、バセット・ハウンドがランクインしました。
原産国:フランス
サイズ:中型犬
体高:30~38cm(オス)、28~36cm(メス)
体重:23~29kg(オス)、20~27kg(メス)
寿命:10~12歳
JKC:48位(2017年 国内登録190頭)
価格:取引相場は15~20万円
バセット・ハウンドは、16世紀から存在していた犬種で、ハウンドという名前の通り嗅覚を使った狩猟をしていました。
ただ、起源に関しては未だ不明な部分も多く、ベルギーの寺院で飼育・繁殖されていた「セント・ヒューバード」が先祖ではないかと言われています。
バセット・ハウンドにもっとも近い犬種は、頭の悪い犬種ランキングワースト6の「ブラッド・ハウンド」で、お互いに共通点が多いことから、起源にも共通点があると見なされています。
バセット・ハウンドは、ウサギ狩りの良きパートナーとして親しまれ、1870年以降はイギリス、アメリカに持ち込まれるようになり、人気犬種の仲間入りをしました。
日本国内では約200頭の登録があり、JKCランク48位とまずまずの人気があります。
性格としては、ゆっくりどっしりとした歩き方と同様、温厚で穏やかな犬種です。
ハウンドとしての狩猟本能も残っている個体もいますが、野生のウサギや小動物がいる地域に行くことがなければ問題はありません。
バセット・ハウンドが臭いを嗅ぎながら歩くと羊がついてくるほのぼの映像です。
では、バセット・ハウンドはなぜ頭の悪い犬種と言われるのでしょうか?
バセット・ハウンドが頭の悪い犬種だと言われる一番の要因は、ハウンド特有の頑固な性格にあります。
また、他の犬種に比べ知能が低いわけではないのですが、自分が興味のあることに熱中している時や、自分の世界に入り込んでいる時は、飼い主さんの言うことを無視することもあるため「言うことを聞かない」と思われてしまいます。
運動では持久力が高く、散歩も毎日30分以上してあげる必要があるのですが、ヘルニアにかかりやすいので、運動させすぎには注意が必要です。
また、バセット・ハウンドは鳴き声が大きく「ムダ吠え」をする子を飼っている場合は、近隣トラブルになるケースがあるので、バセット・ハウンドを初心者が飼うにはおススメできません。
いかがだったでしょうか?
今回は、”頭の悪い犬種”をテーマに、「頭の悪い犬種ランキングワースト10」をご紹介させていただきました。
「頭が悪い」と一言で言っても、シンプルに知能が低いのではなく、その犬の歴史や背景や性質、性格が影響して、しつけの覚えが悪く頭が悪いように飼い主さんには見える場合もあるということがお分かりになったと思います。
特に、ハウンド・ドッグに関しては、狩猟本能が残っているケースもあり、どうしても頑固で独立心が高い犬種もありますので、知能が低く飼い主さんの言うことを聞けないというより、どうするかは自分で判断している場合があるようです。
「これから、犬を飼おうと思っている。」
「飼っている犬種の頭は良いのか、悪いのか知りたい。」
「しつけがしやすい犬種を知りたい!」
という方の参考になれば幸いです。
また、今飼っている愛犬の問題行動をどうしても直したい方、
これから犬を飼って子犬の頃からきちんとしつけをしたい方は、
をぜひ、ご覧くださいね!
最後まで、ご覧いただきありがとうございました。